第25回-精神専門74

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厚生労働省の調査による精神障害者の現状に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 2010 (平成22) 年度に生活保護の医療扶助を受けている入院患者の総数に占める精神障害者の割合は約60%である。 (「平成22年度福祉行政報告例」)
2 全国の15歳以上64歳以下の精神障害者保健福祉手帳所持者のうち, 就業していない者は約80%を占めている。 (「身体障害者, 知的障害者及び精神障害者就業実態調査」平成18年7月現在)
3 措置入院で精神科病院に入院している精神障害者数は, 2007 (平成19) 年度から2010 (平成22) 年度までの期間においては増加傾向にある。 (「平成22年度衛生行政報告例」)
4 精神疾患をもつ人の通院医療の公費負担制度は, 2006(平成18)年に自立支援医療の中の精神通院医療に規定されて以降, その利用状況が漸減傾向にある。 (「平成22年度福祉行政報告例」)
5 2010(平成22)年度の精神障害者保健福祉手帳交付者の総数のうち, 最も多いのは, 3級の交付者である。 (「平成22年度衛生行政報告例」)

精神障害者の現状についての設題ですね。数字見ると泣きそうになりますけど一問ずつ確認していきましょう。これはそれぞれの出典が明記されているので調べてみました。

選択肢1  平成22年度福祉行政報告例はこちら。概要を見てみたのですが, ちょっと選択肢に書いてあるような内容は見つける事ができませんでした。。どっか他にあるのかなあ。。ちょっと古い資料ですが, こちらを見る限りは費用的には, 入院の半分くらいと考えて良さそうです。人員としてこちらをみても約5割と記載されています。5割と6割の差にどれだけ意味があるのかは別として誤りだと思います。

選択肢2  こちらのページですね。これは今後も出題されそうです。正答です。3級でも70%が就労していませんね。

選択肢3  こちらのページですね。措置入院患者は平成18年〜平成19年にかけてほんの少しだけ増えていますが, 基本的にはじわじわと減って行っていると覚えていいと思います。

選択肢4 これもページからデータを見つけるこちができませんでした。政府統計の見方ってかなり難しいんですよね。。ただ, 自立支援医療の利用者数が漸減傾向というのは誤りです。

選択肢5 こちらのページですね。精神障害者保健福祉手帳は2級が最も多いです。よって誤り。

正直に言うとこの問題は捨て問題だと思います。ちょっと難易度が高すぎますね。ワークブックなどに載っている統計資料に目を通してあとは類推するというのが現実的だったのではないでしょうか。今日はここまでー。


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