義父のお悔やみ。

久しぶりの更新。

義母が1月末の突然大量の下血で入院となった。義母は、闘病中の義父のキーパーソン。入院中の差し入れしたりだけでなく、電話対応も義母じゃないと義父はおちつかないので大ピンチ。近所に住む義妹の負担も相当なものになっている様子。

これはまずいということで、夫婦で完全感染防護して、ひさびさに広島に帰ってきた。一年以上ぶりに長女にも会えるが、マスク越しでしか会話できない悲しい帰省。

その頃の広島は緊急事態宣言に準ずる地域ということで、病院では面会もできず窓際に歩いて出てきた義母に建物の外から手をふるくらい。義父は寝たきりなのでオーラだけ飛ばして回復を祈る。妻と義妹には洗濯とかいろいろすることがあるが、役に立たない僕は義父母宅の大掃除などをして数日間過ごす。

幸いなことに、義母は大事なく数日で退院の見込みとなったため、僕は一度大分に戻り、妻は義母の養生のため数日だけ残ることになる。「あーなんとかかんとか日常が戻ってくるかなー」というところで、義父の様子が急激に悪化しているとの連絡が届く。

義父は1年半くらい前に、急性骨髄性白血病の診断を受け、その後抗がん剤治療を受けて入退院を繰り返していた。いろいろな数値もかなり悪いらしく、病院としては、「もういつ何時急変してもおかしくない」とのこと。もちろん、このまま病院で、質の良い医療を受けていれば少しは長生きできるんだろうけど、いかんせんCOVID-19のせいで面会すらできない。義父は「このまま病院で死ぬのはいやだ。」の意見もあり、看取りを意識して退院という選択となる。とは言っても、意識もあるし、もしかしたらもう少し頑張れるかなという状況だったが、退院2日で眠っている間に亡くなってしまった。義母に面倒をかけたくなかったのか、翌日帰ってしまう妻に看取られたかったのかなあ。まあ、こういう状況にも関わらず、最後の2日間は、義母と一緒に手をつないで眠り、娘2人にも見守られることができた。幸せだったと思いたい。

たくさん一緒にビール飲んでくれてありがとう。もらったおしゃれな靴や服は、大事に使い続けます。ごゆっくりお過ごしください。写真は義父に教えてもらったエビスとギネスのブレンドビール。とてもうまい。