第27回–共通科目76

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問題76 生活保護を受給している一人暮らしで, 軽度の知的障害のある入院患者Kさん (30歳, 男性) について, 今後の治療法と治療機関の選択をするため, 医師とKさんによる話し合いが医療ソーシャルワーカー同席の下で行われた。話し合いの内容が複雑なため, Kさんが自分の希望を明確に医師に伝えることが難しいと予想した医療ソーシャルワーカーは, あらかじめKさんと話し合った結果に基づきKさんの状況とニーズについて, Kさんに代わって話し合いの場で医師に伝えた。
こうした医療ソーシャルワーカーの行為を次のうち, こうした医療ソーシャルワーカーの行為を表す用語として, 適切なものを1つ選びなさい。
1 アカウンタビリティ
2 セカンドオピニオン
3 リスクマネジメント
4 アドボカシー
5 インフォームドコンセント

これもかなり難易度の低い問題だと思います。絶対解いておきたいですね。一応全部解説しておきます。

選択肢1 誤り。アカウンタビリティとは, 元々行政の説明責任という意味でしたが, 医療福祉分野では, 専門職や社会福祉サービス機関などが,サービスの内容,質,成果などについての説明責任があることをさします。事例は医師のアカウンタビリティの説明と取れなくもないですが, 「医療ソーシャルワーカーの行為」ではないですね。

選択肢2 誤り。セカンドオピニオンとは, 診断や治療方針について主治医以外の医師の意見をいいます。

選択肢3 誤り。リスクマネジメント (危機管理)とは, 事故の発生を未然に防止することや, 発生した事故を速やかに解決することです。ちょっと事例とは違うんじゃないかなあ。

選択肢4 正答。アドボカシーの代弁機能の説明だと思います。ググったらこのBlogが出てきてしまった。。自分コピペ。第三者が代わってその人の権利や意見を「代弁」することで, その人の立場を守るのが, アドボカシーの代弁機能なので事例にフィットしているのではないでしょうか。

選択肢5 誤り。インフォームドコンセントは説明と同意という意味です。医師が治療の内容を説明した上で, クライアントはそれに同意して治療を受ける事ができます。これは医師法にも明記されていますし, 診療報酬上にも位置づけられています。

ちなみにこの間魚の目が出来て皮膚科に行ったらインフォームドコンセント0秒で液体窒素かけられました。超痛い。。昔の病院ってこんな感じだったんだろうなってびっくりしました。最近は歯医者とか行くとすごいインフォームドコンセントがすごいですよねー。

さて, 保健医療サービスはこれでおしまい。今年の問題は例年よりも少し難しい印象でした。あと不可思議な問題が多かったと思います。ただ0点はないかなという感じですね。

今日はここまでー。あと一科目で終了。最後の一踏ん張り。

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