第28回-共通科目4

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問題4 日本における健康施策に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 「健康日本21」 (第二次) には, アルコール摂取に関する項目は含まれていない。
2 8020運動は, 乳幼児を対象としない。
3 歯周疾患検診は, 健康増進法に基づき実施されている。
4 特定健康診査には, 血圧測定は含まれていない。
5 特定保健指導の目的は, 健康診査の受診勧奨である。

これもなんとなくわかりそうな問題ですねー。用語の復習としてしっかり理解し直していきましょう。

選択肢1 誤り。健康日本21の正式名称は「21世紀における国民健康づくり運動」です。これは, 国民の健康づくりのために行われている一連の施策のことを指します。具体的には, がん, 心臓病, 脳卒中, 糖尿病などの生活習慣病を予防するための行動を国民に促すことにより, 壮年期での死亡を減らし, 介護なしで生活できる健康寿命を延ばすとし, 具体的な数値目標を掲げています。もちろん, アルコールの適切な摂取については対象としていますね。具体的には, 未成年者や妊娠中の飲酒をなくしたり, 生活習慣病のリスクを高める量を飲酒を控えるような設定がされています。

選択肢2 誤り。8020運動とは, 1989年(平成元年)より厚生省と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動のことです。産婦を含めて生まれてから亡くなるまでの全てのライフステージで健康な歯を保つことを目標にしています。そういう意味では, 乳幼児も対象となっていっても不思議はありません。

選択肢3 正答。健康増進法とは, 国民の健康維持と現代病予防を目的として制定された法律です。その25条には受動喫煙の禁止があげられているのもチェックしておきましょう。健康増進法施行規則には, 市町村による健康増進事業として歯周病疾患検診や骨粗しょう症, 肝炎ウイルス, がん検診などが挙げられています。

選択肢4 誤り。特定健康診査とは, 国のメタボリックシンドローム対策の柱として2008年4月より導入された新しい健康診断のことで, 糖尿病や高脂血症, 高尿酸血症などの生活習慣病の発症や重症化を予防することを目的としています。生活習慣病という意味では血圧測定は含まれているのは想像できそうです。

選択肢5 誤り。特定保健指導は, 生活習慣病予防健診(特定健診)を受けた後に, メタボリックシンドロームのリスク数に応じて, 生活習慣の改善が必要な方に行われる保健指導のことです。

今日はここまでー。まあぼちぼちやっていきましょうねー。

 

カテゴリー: 第28回共通科目, 人体の構造と機能及び疾病 パーマリンク