第28回-共通科目62

Pocket

問題62 現行の障害者基本法に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 社会的障壁の除去について規定されている。
2 中央心身障害者対策協議会を置くことが規定されている。
3 市町村の行う地域生活支援事業について規定されている。
4 心身障害者本人に対する自立への努力について規定されている。
5 市町村障害者計画の策定は, 市町村の判断に委ねると規定されている。

さてこの科目最期の問題。共通科目も終わりが見えてきました。
これも比較的取りやすい問題だなあ。障害者基本法はほぼ毎年でているので, しっかり原本を見ておきましょう。

選択肢1 正答。第4条で「社会的障壁の除去は, それを必要としている障害者が現に存し, かつ, その実施に伴う負担が過重でないときは, それを怠ることによつて前項の規定に違反することとならないよう, その実施について必要かつ合理的な配慮がされなければならない。」と合理的配慮について述べられています。これはサービス問題だったかな。

選択肢2 誤り。中央心身障害者対策協議会は, 国連障害者の10年の基幹に障害者に関する長期計画を策定するために内閣府に置かれた有識者会議ですね。ちなみに後に中央障害者施策推進協議会と改称されています。現在は, 障害者政策委員会に関する規定が障害者基本法に規定されています。委員の数は30人以内で, 「政策委員会の委員は, 障害者, 障害者の自立及び社会参加に関する事業に従事する者並びに学識経験のある者のうちから, 内閣総理大臣が任命する」ことも覚えておく必要があります。

選択肢3 誤り。選択肢は明らかに障害者総合支援法の説明ですね。

選択肢4 誤り。これは障害者基本法の全身である心身障害者対策基本法(1970)の中の一文です。第六条では「心身障害者は, その有する能力を活用することにより, 進んで社会経済活動に参与するように努めなければならない」あります。障害者基本法に改正された際にも, 「自立への努力」の項目は存在しましたが, 2004改正時に削除されています。

選択肢5 誤り。市町村障害基本計画の策定は, 都道府県とともに義務化されています。これ今年どこかで出てなかったかな??

ふー終わった。この科目も長かったなあ。。

カテゴリー: 第28回共通科目, 障害者に対する支援と障害者自立支援制度 パーマリンク