問題133 事例を読んで地域ケア会議におけるK社会福祉士の提案として, 適切なものを2つ選びなさい。
〔事例〕
K社会福祉士が担当しているQ市の地域ケア会議で, Z居宅介護支援事業所のL介護支援専門員からMさん (82歳, 男性, 独居, 要介護1) の事例報告を受けた。Mさんは, 訪問介護 (週2回) で掃除と洗濯の支援を受けているが, 外出には手助けが必要で, 飼い犬の世話も難しくなっている。数か月前からは金銭管理も困難になっており, Mさんの自宅内は不衛生になっているともいう。
1 独居高齢者のための地域にある見守り活動の導入の検討
2 他県にある認知症対応型共同生活介護 (グループホーム) への入居の検討
3 担当の民生委員への, 日常的な金銭管理の支援を依頼
4 訪問介護員による飼い犬の散歩や世話
5 情報交換のためかかりつけ医に地域ケア会議への出席の要請
さて, 事例問題です。今年の問題は難しいので, 事例問題をしっかり解いておかないと結構厳しいので取りこぼしのないようにしておきましょう。
選択肢1 正答。見守りだけで十分ではないかもしれません, インフォーマルなサービスにつなげていくことは大事なことだと思います。
選択肢2 誤り。Mさんのニーズを聞かない間にグループホーム入居はおかしいですね。「地域ケア会議」はそもそも地域で暮らすことを応援していくものですし。。
選択肢3 誤り。金銭管理という意味では日常生活支援事業が適切です。地域住民である民生委員が金銭の管理をするのはちょっとリスクが高いかもしれません。
選択肢4 誤り。飼い犬の世話かあ。訪問した時に本人を手伝うのは有りだと思いますが, 代わりに世話をするのはちょっとありえないかなあ。
選択肢5 正答。かかりつけ医は, 本人にとって重要な社会資源なので, 医学的見地からのアドバイスも含めてぜひ地域ケア会議に出席してもらいたいですね。
今日はここまでー。