第28回-精神専門5

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問題5 状態像・症候群と症状に関する次の組合せのうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 躁状態—連合弛緩
2 うつ状態—観念奔逸
3 解離状態—仮面様顔貌
4 パーキンソン症候群—アカシジア
5 コルサコフ症候群—見当識障害

精神疾患と症状に関する問題ですね。これも今まで結構出てきたような気がします。これは解いておきたい。

選択肢1 誤り。連合弛緩は, 考えのまとまりがなくなり, つぎからつぎへと関連のないことが頭に思い浮かび, 支離滅裂になる症状で, 統合失調症に特徴的な症状です。躁状態では考えが次から次ぎへと湧いてくる観念奔逸が症状として出現します。

選択肢2 誤り。選択肢1の解説を参考にしてください。

選択肢3 誤り。仮面様顔貌は, 無表情となり, まばたきも少なく, 一点を見つめるような顔つきが特徴で, パーキンソン症候群の特徴的な症状です。

選択肢4 誤り。アカシジアは静座不能症と言われ, そわそわしてじっとして居られない症状です。錐体外路症状の一つであり, 抗精神病薬だけではなく, 抗うつ薬などでも起こりえます。

選択肢5 正答。コルサコフ症候群は, 脳の機能障害によって発生する健忘症状であり, 記銘力障害, 失見当識, 逆向健忘, 作話が4大症状です。アルコール依存症を原因疾患として出現することが多い症状ですね。

さてあと一問。

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