第25回-共通科目76

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医療における地域連携システムに関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 医療機関の機能分化に伴って, 医療計画等に基づく医療機関完結型医療がますます求められている。
2 患者, 家族の医療に関する理解を支援し, 医療関係者との相互理解を推進することを目的とする活動として, シームレスケア研究会がある。
3 患者の退院後の在宅医療に向けて, 病院側と在宅の診療所等の間で共同指導を行った場合, 退院させた病院側が診療報酬を算定する。
4 都道府県における医療計画は, 地域保健法に基づいて策定が義務づけられている。
5 医療計画においては, 居宅等における医療の確保について記載することが規定されている。

これも面白い問題ですねー。解けた人は多かったのではないでしょうか。

選択肢1 誤り。このページがわかりやすいです。医療機関完結型医療とは, 一つの病院で治療から治癒まですべてを終わられるタイプの医療です。高齢化が進む前の日本の状況では, これはある意味で合理的なシステムではあったのですが, 高齢化が進み, 多くの人がかかりつけ医師を必要としている現状にはそぐっていません。そのため, 地域完結型医療を推進するため, 医療機関の機能分化が進められています。

選択肢2 誤り。Seamressとは, 「継ぎ目のない」という意味を表します。これは病状などの状況に関わらず, 医療機関や福祉機関などが地域連携のためのクリティカルパスを共有して, 安定したサービスを提供しようとする活動です。

選択肢3 誤り。こちらのページを参考にしました。これについては双方に保険点数が算定できます。シームレスな関係を気づくためにはどちらかだけに加算がつくとなかなか難しいでしょうねー。

選択肢4 誤り。これは簡単です。医療計画の根拠法は医療法です。

選択肢5 これが正答ですねー。医療計画の策定指針に関してはこちら。すべてを羅列することはできないので, 一度目を通しておきましょう。

ふー。あと一科目ー。

 

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