第25回-共通科目61

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児童福祉法における障害児支援サービスに関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 この法律で, 障害児とは身体に障害のある児童又は知的障害のある児童をいう。
2 放課後等デイサービスは, 就学している障害児につき, 放課後又は休業日に主に見守りの支援を行うものである。
3 障害児通所支援とは, 放課後等デイサービス, 児童発達支援, 医療型児童発達支援のことをいう。
4 保育所等訪問支援は, 障害児の指導に経験のある保育士等が保育所等を訪問して, 障害児以外の児童との集団生活への適応のための専門的な支援等を行うものである。
5 障害児相談支援とは, 障害児入所施設への入所の相談に応じて障害児支援利用計画を作成することをいう。

2012の自立支援法改正では, 障害児支援の強化として

1) 児童福祉法を基本として身近な地域での支援を充実

2) 放課後等デイサービス・保育所訪問支援の創設

3) 在園期間の延長措置の見直し などがあげられました。 ここらへんからを中心とした問題ですね。

選択肢1 誤り。これは覚えてなくても除外できます。精神に障害のある児童 (発達障害を含む) 含まれます。また, 2013からは難病の児童も対象になっていることに注意が必要ですね。

選択肢2 誤り。改正では学齢期における支援の充実のため, 「放課後等デイサービス」を創設し, 20歳に達するまで利用できるように特例を設けました。放課後デイサービスでは「見守り」ではなく, 必要な訓練などを行います。選択肢の中では見守りとされていますが, これは児童館で行われている放課後児童クラブなどを指すのではないでしょうか。

選択肢3 誤り。この問題は調べてやったとわかった感じです。児童福祉法第六条の二を抜粋すると 「この法律で, 障害児通所支援とは, 児童発達支援, 医療型児童発達支援, 放課後等デイサービス及び保育所等訪問支援をいい, 障害児通所支援事業とは, 障害児通所支援を行う事業をいう。 」となっています。選択肢からは保育所等訪問支援が抜けています。

選択肢4 正しい。選択肢の通りです。これは今後も出題される可能性が高いのでしっかり覚えておきたいところです。

選択肢5  誤り。障害児相談支援についてこのページを参照しましょう。この制度は, 障害児が障害児通所支援(児童発達支援・放課後等デイサービスなど)を利用する前に障害児支援利用計画を作成し(障害児支援利用援助), 通所支援開始後, 一定期間ごとにモニタリングを行う(継続障害児支援利用援助)等の支援を行います。選択肢では「入所」になっているので誤りですね。ちなみに, 障害児相談支援には, 障害児支援利用援助継続障害児支援利用援助の2つのサービスがあります。これは新規と再契約みたいなイメージで覚えておけばいいのではないでしょうか。重箱の隅をつつくような問題ですね。。。

うむむ。これが出るのかーという問題です。かなり難易度が高いですね。この問題解けた人って何%くらいいるんだろう。。そうか, 社会福祉士志望の方の場合には児童福祉をやっているので有利だったのかもしれませんが, 精神のほうだと厳しいですね。。

今日はここまで。


カテゴリー: 第25回共通科目, 障害者に対する支援と障害者自立支援制度 パーマリンク