第25回-共通科目68

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事例を読んで, 自立支援プログラムによる就労支援の進め方に関する次の記述のうち, 適切なものを1つ選びなさい。
〔事例〕
雇用先から解雇されたBさんは, 就職先がなかなか見つからず生活に困窮したことから, 生活保護の申請をすることになった。生活保護が開始されて間もなく担当ケースワーカーから自立支援プログラムを使って就労自立を目指すことがBさんに対して提案された。
1 Bさんの就労支援は, 生活保護法第27条の被保護者に対する指導, 指示に基づいて開始される。
2 Bさんの就労支援は, 公共職業安定所 (ハローワーク) の就労支援員に委託されて行われる。
3Bさんの就労支援は, 期間を定めて行われ, 支援終了時には生活保護も廃止となる。
4Bさんの就労支援は, 福祉事務所長の措置による支援決定によって開始される。
5Bさんの就労支援は, 就労自立に向けて必要な場合には, 日常生活自立や社会生活自立のための支援も行われる。

自立支援プログラムについての問題です。この問題もかなり頻出ですので詳しく覚えておきましょう。こちらのページを参考しました。文字ばっかりでしんどいですけど。。

自立支援プログラムとは, 保健福祉事務所等の生活保護の実施機関が, 被保護世帯全体の状況を把握した上で, 自立支援の具体的内容や実施手順等を内容とする世帯類型ごとの「個別支援プログラム」を定め, これに基づいて個々の被保護者に必要な支援を組織的に実施するものです。

選択肢1 誤り。これはよくあるタイプの問題です。自立支援プログラムは「指導及び指示」ではなく「相談及び助言」に基づいて行われるものです。自立支援プログラムは, 処分ではなく, 対象者が主体的に選択し決定するものと覚えておきましょう。そのため, 自立支援プログラムに参加しなかったことを理由に即座に保護が停止というような性格のものではありません。

選択肢2 誤り。自立支援プログラムの就労支援は福祉事務所のケースワーカー査察指導員です。もちろん, プログラムの一部を外部に委託することもありますが, 選択肢では丸投げのようにみえてしまいますね。

選択肢3 誤り。自立支援プログラムは, 期間を決めていつまでにという性質のものではありません。よって終了時に生活保護が廃止ということは誤りですね。

選択肢4 誤り。選択肢1で説明したように, 自立支援プログラムは, 本人の主体的な選択によるものです。

選択肢5 正しい。これは過去にも出題されているのでしっかり覚えておいた方が良さそうです。自立支援プログラムは経済的自立支援, 日常生活自立支援, 社会生活自立支援の3つの並列的な支援を行うものです。

今日はここまでー。

 


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