第25回-精神専門21

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精神保健福祉士の役割に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。

1 精神保健福祉法に規定されている役割は, 相談・助言・指導の3つである。

2 医療機関等におけるチームの一員として医師の指示のもと, 治療中の精神障害者に対する相談支援を行う。

3 エコロジカル視点では, 精神障害者を環境の中の人ととらえ, 人と環境の交互作用の接点に介入する。

4 精神保健福祉士法の改正によって, 相談援助の業務が地域相談支援に集約されることとなった。

5 長期在院の統合失調症患者の社会復帰 (地域移行支援) を担うことが役割であったが, 現在は躁うつ病や鬱病患者の復職支援に変化した。

さて, 3科目目, 精神保健福祉相談援助の基盤です。20問終わるのにやっぱり結構時間かかっちゃいましたね。なんとかペースアップして3月末までには終わらせたいですねー。

選択肢1 ちょっと分かりにくいですが, ちょっと前に同じような過去問を見た事があります。精神保健福祉士の役割としては問題文以外にも, 日常生活への適応のために必要な訓練があります。訓練ってあまりいい響きじゃないのですけどねえ。

選択肢2  これは簡単です。「医師の指示」って出て来たらほぼ間違いと思っていいです。精神保健福祉士は, 医師の指導を受けます。指示は従う義務がありますが, 指導は最終的な援助の方針をPSW自身で決める権利と責任を持っています。

選択肢3 これは正しいです。エコロジカルは生態学的と邦訳されます。障害を疾病や個人に属するものと考えるのではなく環境との相互作用で捉えます。ICFとも重なる部分ですね。有名人としてジャーメインも覚えておきましょう。

選択肢4 これは設題の意図がよくわからない感じです。精神保健福祉法の改正では, 誠実義務資質向上, 連携の責務などが加わりました。地域相談支援における精神保健福祉士の業務の重要性は増していますが, 集約というのは言い過ぎでしょう。

選択肢5 これも誤答です。精神保健福祉士の役割は多岐に渡り設問のように傷病等によって制限されるものではないでしょう。もちろんリワーク支援も大事な役割の1つです。

この設題は比較的簡単でしたが, 精神保健福祉法については例年はもう少し深い範囲まで出題されていますので注意が必要ですね。まあ後から出てくるかもしれないので今日はこのへんで。。


カテゴリー: 第25回精神専門科目, 精神保健福祉相談援助の基盤 パーマリンク

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