第26回-精神専門73

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問題 73「障害者白書(平成25年)」(内閣府)における外来の精神障害者の現状に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 65歳以上の者の割合を2005年(平成17年)と2011年(平成23年)で比較すると, 約5%減少している。
2 精神科初診時の年齢は, いずれの疾患の場合でも, 20歳未満が40%を超えている。
3 疾患別構成割合では, 統合失調症, 統合失調症型障害及び妄想性障害のある者の割合が30%を超えている。
4 障害年金受給者は約25%であるが, 統合失調症のある者では40%を超えている。
5 一人暮らしをしている者は約50%で, 家族と同居している者を上回っている。

さて, 最後の科目です。おおー。ここでこの問題が出るかあという感じの内容ですね。と思ったら外来通院患者のデータですか。これは要チェックです。原文はこちら。

この白書のデータの取り方ってぜったいおかしいと思うんですよねー。もしくは表記がおかしいのか。。ホント分かりにくい。

選択肢1 誤り。これは分かったと思います。入院中の方も通院中の方も高齢化が進んでいいます。約5%増加が正しいですね。

選択肢2 誤り。これは初めての出題だと思います。今後出るかなあ。。一応覚えておきましょう。外来の精神障害者の精神科初診時の年齢を見ると, 「20歳未満が41.0%を占め, 40歳以上は20.1%」とありますが, 選択肢は「いずれの疾患でも」となっています。精神科初診には, 認知症とかも含まれると思うので, これはあり得ないでしょうね。またうつ病では40歳以上が30%を占めています。

選択肢3 誤り。統合失調症は約20%です。20%と30%の違いを出題することにどれだけの意味があるかはわかりませんが, この数字は覚えておく必要があります。外来通院は気分障害が最も多く30%を超えています。

選択肢4 正答。参考のため, 白書のスクリーンショットを貼づけておきます。難しいですが, 今後出題されるかもしれませんし, 貴重なデータだと思います。

選択肢5 誤り。白書では, 精神障害者の80%には同居者がいるとされています。同居者の高年齢化も進んでいるので注意が必要ですね。

今日はここまでー。統計関係の問題苦手です。。

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