第26回–共通科目19

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問題19「平成23年国民生活基礎調査」(厚生労働省)による世帯状況に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
l 全世帯の世帯人員別世帯数では, 2人世帯よりも3人世帯の方が多い。
2 全世帯の世帯類型別世帯数では, 父子世帯が母子世帯よりも多い。
315歳以上の者の仕事ありの割合を年齢階級別にみると, 男性では「30〜34歳」を底とするM字型となっている。
4 65歳以上の者のいる世帯では, 夫婦のみの世帯より単独世帯の方が多い。
5 65歳以上の者で子どもと同居する者のうち, 配偶者のいない子と同居する者が, 子夫婦と同居する者よりも多い。

元データはこちら (せっかくなので平成24年のリンクです)。日本の平均世帯人数は, 2.57人でじわじわと減少しています。

選択肢1 誤り。これは先ほどの元データよりこっちの方が分かりやすいですね。世帯の人員数のみでみる統計データにはいろいろな要因が含まれているので  (例えば同じ3人世帯でも夫婦と子ども1人と, 夫婦と高齢者1人では大きく違う), 知らない人も多かったかもしれません。

選択肢2 誤り。これは明らかに違います。こちらを見ると母子世帯は父子世帯の6倍ですね。

選択肢3 誤り。選択肢は女性の特徴を現しています。女性の社会進出はずいぶんと進んできていますが, やはり出産や結婚の時期に一度退職する例が多いのでこのようなM字型の特徴を示しています。

選択肢4 誤り。これは悩みました。高齢者の独居は社会問題とはなっていますが, 全体の23%です。夫婦のみの世帯が30%ですから選択肢は間違いです。ただ, この数字はいずれ逆転する可能性もあるので注意が必要ですね。

選択肢5 正答。これは考えれば正答が導きだされそうですね。結婚を機に両親と別居を開始してそのままという世帯が多そうです。一方晩婚化で結婚しないままでに両親が65歳を超える人もいたり, 離婚等で実家に帰ったりといったことを考えると配偶者のいない子と同居する者が多くなりそうです。

この問題は, 最初難しいと思いましたがよく考えれば解ける問題だったと思います。こういう問題を落とさないことが大事ですね。

今日はここまでー。

 

 

 

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