第27回–精神専門6

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問題6 次のうち, 頭部CT検査の異常所見が診断に役立つ疾患として, 正しいものを1つ選びなさい。
1 統合失調症
2 パニック障害
3 正常圧水頭症
4 身体表現性障害
5 双極性感情障害 (躁うつ病)

選択肢1の統合失調症と選択肢5の双極性感情障害については省略します。両方とも明らかにあやまりですね。その他の選択肢については疾患の説明を含めて一応。サービス問題だと思います。

選択肢2 誤り。パニック障害はかなり有名なのですが, 最近は出ていなかったような気がします。この病気は特に何の原因もなく, また体に悪いところがあるわけでもないのに動悸・息切れ・不安などの発作に見舞われる疾患です。

選択肢3 正答。このページを参考にしました。

正常圧水頭症は, 頭の中や脊髄の表面を流れる, 髄液が脳室に溜まり, 周りの脳を圧迫することにより, 歩行障害, 物忘れ等が出現するものです。認知症と思われる人の中に一定数含まれていると言われており, シャント術で症状が改善することが特徴です。

選択肢4 誤り。身体表現性障害とは, 身体化障害, 転換性障害, 疼痛性障害, 心気症, 身体醜形障害などを総称した症候群です。特徴としては, 自覚的な何らかの身体症状があり, 日常生活が妨げられており, 自分でその症状をコントロールできないことが挙げられます。

今日はここまでー。

 

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