第27回–精神専門15

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問題15「文部科学省の調査」による, 全国でみた高等学校生徒の長期欠席と中途退学に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 平成21年度以降, 長期欠席者の割合は急激に減りつつある。
2 不登校生徒には, 病気で登校できない状況にある者を含んでいる。
3 不登校生徒のうち, 中途退学者は10%以下である。
4 東日本大震災以降, 中途退学率は急激に増えつつある。
5 中途退学者の40%は, 学校生活・学業不適応を理由としている。
(注)「文部科学省の調査」とは, 平成24年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」 (文部科学省) のことである。

これって昨年の10月の段階で平成25年度版が出てるんですよね。試験が1月末って考えるとやっぱり試験って結構早い段階で作られてるんだなあ。。せっかくなので最新版はこちら。この問題はよく意図が分からない問題だったと思います。この資料を全部覚えているわけがないので, 思考力が問われる問題なのかもしれませんね。

選択肢1 誤り。平成24年の時点で前年比1.68%増となっているので誤りですね。まあ「急激に」っていう言葉でこの選択肢は削除できたかもしれません。

選択肢2 誤り。文科省の不登校の定義は, 『何らかの心理的, 情緒的, 身体的あるいは社会的要因・背景により, 登校しない, あるいはしたくともできない状況にあるため年間30日以上欠席した者のうち, 病気や経済的な理由による者を除いたもの』とあります。

選択肢3 誤り。不登校のうち80%程度は中途退学に至っています。誤りですね。

選択肢4 誤り。うーむ資料のどこをみていいかわからないけど, なんとなく中途退学が「急激に」増える要因とは考えにくいですね。

選択肢5 正答。設問のとおりです。学校生活・学業不適応が最も多く, 続いて進路変更, 経済的理由は少数です。この統計はちょっと聞き方が恣意的だなあ。

今日はここまでー。このところ絶好調で専門科目はとりあえず全部終わりましたー。勢いにのって明日からはしばらく毎日3問更新します!!

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