第27回–精神専門16

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問題16 次のうち, 労働契約法に規定されているものとして, 正しいものを1つ選びなさい。
1 心理的な負担の程度を把握するための検査等
2 労働者の安全への配慮
3 労働者の心の健康の保持増進のための指針
4 過労死等の防止のための対策に関する大綱
5 産業保健総合支援センターの設置

あんまりみない問題ですねえ。。初めてじゃないかなあ。労働契約に関するものだから, しっかり考えれば少しは。。とも思ったけどかなり難易度が高い。こういう問題の意図ってよくわかんないですねえ。

労働契約法は, 労働者及び使用者の自主的な交渉の下で, 労働契約が合意により成立し, 又は変更されるという合意の原則その他労働契約に関する基本的事項を定めることにより, 合理的な労働条件の決定又は変更が円滑に行われるようにすることを通じて, 労働者の保護を図りつつ, 個別の労働関係の安定に資することを目的とする法律です (目的を抜粋)。

選択肢1 誤り。これは 労働者の安全と衛生についての基準を定めた労働安全衛生法に規定されています。

選択肢2 正答。第5条において, 「使用者は, 労働契約に伴い, 労働者がその生命, 身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう, 必要な配慮をするものとする。」と記載されています。これはありそうですね。

選択肢3 誤り。これは厚生労働省が出している指針ですね。

選択肢4 誤り。これは過労死等防止対策推進法 (過労死防止法)で規定されています。過労死等防止対策推進法では, 過労死の実態の調査研究, 相談体制の整備, 民間団体の活動支援などの対策を国の責任で行うと, 定めています。

選択肢5 誤り。産業保健総合支援センターは, 独立行政法人労働者健康福祉機構が産業医, 産業看護職, 衛生管理者等の産業保健関係者を支援するとともに, 事業主等に対し職場の健康管理への啓発を行うことを目的として設置しているものです。

よし, 今日はあと2問!!

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