第27回–精神専門18

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問題18 アルコール健康障害対策基本法に関する次の記述のうち, 正しいものを2つ選びなさい。
1 定義では, 妊婦の飲酒等, 不適切な飲酒の影響による心身の健康障害も規定している。
2 酒類の定義及び種類を規定している。
3 アルコール健康障害に係る専門病床の整備目標数を規定している。
4 飲酒に起因する危険運転致死傷罪の刑罰を規定している。
5 政府に対し, アルコール健康障害対策推進基本計画の策定義務を規定している。

これも見た事がなかった。。。なんだかショック。。でもまあこれもしっかり考えれば選択肢は減らせるでしょうね。

アルコール健康障害対策基本法では, 「酒類が国民の生活に豊かさと潤いを与えるものであるとともに, 酒類に関する伝統と文化が国民の生活に深く浸透している一方で, 不適切な飲酒はアルコール健康障害の原因となり, アルコール健康障害は, 本人の健康の問題であるのみならず, その家族への深刻な影響や重大な社会問題を生じさせる危険性が高い」という基本認識の元で, 「アルコール健康障害の発生, 進行及び再発の各段階に応じた防止対策を適切に実施するとともに, 日常生活及び社会生活を円滑に営むことができるように支援」することを目的とした法律です。

選択肢1 正答。第2条の定義で「アルコール健康障害」とは, アルコール依存症その他の多量の飲酒, 未成年者の飲酒, 妊婦の飲酒等の不適切な飲酒の影響による心身の健康障害をいう」とされています。

選択肢2 誤り。酒類の定義は酒税法で決められています。

選択肢3 誤り。これは厚生労働省が作成する医療計画で設定されていると思います。

選択肢4 誤り。これはあきらかに刑法に規定されていますね。

選択肢5 正答。結構悩みました。義務づけていますね。これは盲点なのでしっかり覚えておいたほうがよさそうです。

一日3問結構きついなあー。

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