第27回–共通科目2

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問題2 国際生活機能分類 (ICF) の基本的考え方と概要に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 機能障害とは, 個人が何らかの生活・人生場面にかかわるときに経験する難しさのことである。
2 参加とは, 生活・人生場面へのかかわりのことである。
3 生活機能と障害の構成要素は, 環境因子と個人因子である。
4 背景因子の構成要素は, 心身機能と身体構造, 活動と参加である。
5 ICFは, 病気やその他の健康状態を病因論的な枠組みに立って分類したものである。

ICFは今年二回目。。。また同じタイプの問題ですねー。こちらの問題も参考にしてください。

選択肢1 誤り。機能障害は, ICIDHの説明です。ICIDHでは, 障害を機能障害, 能力障害, 社会的不利と一元的に判定していました。

選択肢2 正答。ICFでは, 「心身機能・構造」, 「活動」, 「参加」が相互に影響しあうモデルで生活機能を分類しています。

選択肢3 誤り。うーん。構成要素ではなく背景因子ではないでしょうか。

選択肢4 誤り。これは選択肢3とあべこべになっている内容みたいですねー。

選択肢5 誤り。病因論というのは, 病気や怪我 (機能障害) などを原因として能力障害, 社会的不利につながるという一元的な視点のことです。しかし,同じ障害であっても社会参加を活発に行っている人もいれば層でない人もいます。ICFは, ICIDHの病因論的な視点の反省から, 背景因子として環境因子, 個人因子を加えた循環的な生活能力という観点で捉え直したものです。

今日は合格発表もあったのでもう一問やって寝よっと。

カテゴリー: 第27回共通科目, 人体の構造と機能及び疾病 パーマリンク