第27回–共通科目11

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問題11 ストレスとストレス対処法 (コーピング) に関する次の記述のうち, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ある友人との人間関係が悪化して悩んでいたが, 機会をとらえ, 仲直りし, 悩みが解消した。これは問題焦点型コーピングである。
2 音楽の発表会であがりそうになったが, 課題曲を思い浮かべ演奏のリハーサルをしていたら気分が楽になった。これは情動焦点型コーピングである。
3 試験前に緊張したが, 深呼吸をして, 試験が終わった後の楽しい旅行のことを思い浮かべたら落ち着いてきた。これは問題焦点型コーピングである。
4 仕事量が多く心身の調子が悪くなったので, 上司に相談し仕事量を軽減したら回復した。これは情動焦点型コーピングである。
5 仕事で小さいミスをして気分が落ち込んでいたので, ある友人とカラオケに行ったら元気が出てきた。これは問題焦点型コーピングである。

これも少しサービス問題だと思います。問題焦点型コーピングはストレスをもたらす原因そのものに働きかけていくコーピングで, 情動焦点型コーピングは, ストレスを感じる感情に働きかけているコーピングと言われています。一般的には変更可能なことについては前者, 簡単に変更できないことには後者が有効だと言われています。

選択肢1 正答。友人との人間関係というストレスそのものに働きかけているので問題焦点型コーピングですね。

選択肢2 誤り。「演奏のリハーサル」という意味ではストレスそのものに対するアプローチなので問題焦点型コーピングと言えると思います。

選択肢3 誤り。実際に試験というストレスに働きかけていいるわけではないので情動焦点型コーピングだと思います。

選択肢4 誤り。「仕事量を軽減」しているので問題焦点型コーピングですね。

選択肢5 誤り。仕事のミスに対してはなにもしていないので情動焦点型コーピングだと思います。

さあ, 今日もあと2問!!

カテゴリー: 第27回共通科目, 心理学理論と心理的支援 パーマリンク