第27回–共通科目72

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問題72 事例を読んで, Jさんが利用しているサービスに関する記述として, 正しいものを1つ選びなさい。
〔事 例〕

長男の家族と離れて一人暮らしをしていたJさん (80歳) は, 最近, Uサービス付き高齢者向け住宅に移り住んで, サービスを受けている。持病のあるJさんに対しては, 最寄りの在宅療養支援診療所であるVクリニックがW訪問看護ステーションと連携して, 訪問診療や訪問看護を提供し在宅療養を継続している。
1 Uサービス付き高齢者向け住宅は, 状況把握・生活相談サービスに加え, 医療及び介護サービスを自ら提供しなければならない。
2 Vクリニックは, 24時間連絡を受ける医師又は看護職員をあらかじめ指定しなければならない。
3 在宅医療を実施する保険医療機関であるVクリニックの開設主体は, 株式会社であってもよい。
4 Jさんの訪問診療の費用は, Jさんの長男が加入する医療保険から支払われる。
5 W訪問看護ステーションの訪問スタッフは, すべて看護師でなければならない。

事例問題にしてはちょっと難易度は高めですが, なんとか解けた人も多そうです。過去にこれに似たような問題も出ていたような。

選択肢1 誤り。サービス付き高齢者向け住宅は, 高齢者住まい法の基準により登録される, 介護・医療と連携し, 高齢者の安心を支えるサービスを提供する, バリアフリー構造の住宅のことです。連携と書いてあるように「自ら提供」の義務はありませんね。

選択肢2 正答。在宅療養支援診療所は, 在宅医療を推進するため診療報酬上位置づけられています。24時間連絡を受ける医師又は看護職員を配置し, その連絡先を文書で患家に提供していることなどがその要件になっていますね。

選択肢3 誤り。医療法の規定を見る限りは, 株式会社は開設主体にはなれないように思います。

選択肢4 誤り。Jさんは80歳なので, もし扶養に入っていたとしても75歳の段階で後期高齢者医療制度として独立した医療保険に加入していると思います。

選択肢5 誤り。訪問スタッフは看護師だけではなく, 作業療法士や理学療法士などの専門職も担当できます。

今日はここまでー。

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