第28回-共通科目2

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問題2 人体の部位と疾病, 病態との関連性に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 吐血とは, 気道から口腔を経て血液を排出することである。
2 上腕骨骨折は, 寝たきりを引き起こしやすい。
3 対麻痺とは, 左右どちらか半身に起こる麻痺である。
4 踵骨部の褥瘡は, 仰臥位で起こる。
5 声帯の障害は, 誤飲を引き起こす。

これはちょっとサービス問題かもしれません。部位に関する問題は正しく理解していればまず間違わないのでしっかり確認しておきましょう。

選択肢1 誤り。選択肢は喀血の説明です。喀血は気道(すなわち肺や気管)からの出血です。吐血の場合, 最も多いのは, 食道から胃を通り, 十二指腸球部までの上部消化管に病変があるときに起こり得ます。

選択肢2 誤り。これは明らかに誤りですね。腕が折れる事は直接の寝たきりの原因にはなりにくいと思います。寝たきりの原因となりやすいのは大腿骨骨折です。

選択肢3 誤り。対麻痺とは, 主として両側下肢の麻痺をさします。左右対称性の麻痺なので対麻痺と覚えておきましょう。「左右どちらか半身に起こる麻痺」は片麻痺ですね。これも片方だから片麻痺なので結構覚えやすそうです。

選択肢4  正答。踵骨部はかかとのことです。褥瘡は, 「長期にわたり同じ体勢で寝たきり等になった場合, 体と支持面との接触局所で血行が不全となって, 周辺組織に壊死を起こすもの」です。仰臥位はあおむけのことです。寝転がってみると分かりますが, あおむけだと, 肩甲骨, 仙骨部( お尻の中央の骨が突き出た部分 )やかかとに力が入ります。そのため褥瘡ができやすくなります。

選択肢5 誤り。これは悩みましたが, 人体の構造をみると声帯は誤飲には直接影響ないのではないかと思います。声帯の障害では, 発音が影響を受けるのではないでしょうか。

やはり下書きしていると早いなあ。一日5問くらいは楽勝で進みそうです。

 

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