第28回-共通科目73

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問題73 医療法に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 市町村は, 医療機関に関する医療機能情報を集約し住民に提供する。
2 退院療養計画書には, 患者の退院後の療養に必要な保健医療又は福祉サービスに関する事項が記載されている。
3 入院診療計画書には, リハビリテーションに関する事項は含まれていない。
4 医療に係る安全管理のための委員会の開催は, 無床診療所にも義務づけられている。
5 医療計画における医療の確保に必要な事業の中に, 災害時における医療は含まれていない。

医療法に関する問題かあ。。比較的解きやすかった問題だと思います。

選択肢1 誤り。市町村ではなく, 都道府県の誤りです。都道府県は, 医療機能情報を集約し住民に提供するらために, 医療機能情報提供制度(医療情報ネット)を運用しています。これは, 第五次医療法改正により導入されたもので, 病院等に対し, 医療機能に関する情報について都道府県知事への報告を義務づけるとともに, 報告を受けた都道府県知事はその情報を住民・患者に対して提供する制度として機能しています。

選択肢2 正答。医療機関の管理者に対して, 退院後に必要な保健, 医療又は福祉サービスに関する事項を記載した退院後の療養に関する計画書を作成・交付し, 適切な説明を行うことが (退院療養計画書) が努力義務化されています。その計画書には, 退院後の保健, 医療, 福祉サービスを提供する者と連携が図られるように記載する必要があります。

選択肢3 誤り。入院診療計画書は患者の入院診療計画に関する事項が書かれた書面の事です。この計画書には入院中に行われる検査, 手術, 投薬その他の治療(入院中の看護及び栄養管理を含む。)に関する計画が含まれます。まあ普通に考えてリハビリテーションも含まれていますよねえ。

選択肢4 誤り。医療法では「病院等の管理者は, 法第六条の十 の規定に基づき, 次に掲げる安全管理のための体制を確保しなければならない」とし, 安全管理のための指針・委員会・職員研究などが義務づけられています。このうち, 委員会については, 外来のみの病院には義務づけられていません。クリニックなどでは規模が小さいので。。

選択肢5 誤り。 医療法には「都道府県は, 地域の実情に応じて, 当該都道府県における医療提供体制の確保を図るための計画(医療計画)を定める」とあります。この医療計画には, 救急医療, 災害時における医療, へき地の医療, 周産期医療, 小児医療の確保に必要な事業がとして定めることとされています。

さて, 今日もあと一問!

 

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