第28回-社会専門98

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問題98 集団を活用したソーシャルワーカーの相談援助に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 展開の開始期では, グループ内での行動は制限せずに援助を行う。
2 グループメンバーへの援助では, 各個人の特性を認識して, 個別化したアプローチを活用する。
3 グループメンバ一間の暗黙の葛藤に対しては, それが表面化しないように働きかける。
4 プログラム活動では, 全員が同じ動きを行うことを優先するように求める。
5 サブグループへの対応は, グループ全体への影響を考慮せずに行う。

さーてこの科目も4年目。問題数多いからつらたんですねえ。がんばりましょー。

この問題はグループワークの展開過程についてです。グループワークは, 準備期→開始期→作業期→終結期と展開していきます。この問題は比較的サービス問題かなあ。

選択肢1 誤り。開始期は集団の目的 , 援助活動の日時や回数, 期間の予定, 費用, プログラム活動の内容, 利用者同士の役割分担, 約束事などを確認し, メンバー同士の心理関係を促進する時期です。この時期には, グループ内での行動をある程度構造化することで構造を安定させることが必要だと思います。

選択肢2 正答。表現が微妙だなあとも思いますが, グループワークの原則として, 個別化の原則があります。グループのメンバーはそれぞれ個別の特性を持ったメンバーとして扱っていく必要がありますね。

選択肢3 誤り。これは自分コピペでいけますね。グループ内での葛藤には, 課題やグループの活動中に出された考えや情報、事実についてメンバー同士の意見が異なるという手段的葛藤と, メンバー同士の感情面での葛藤という情緒的葛藤の二種類があります。このうち, 手段的葛藤は, 課題に対する入念な分析を刺激し, 異なる意見やさまざまな視点を内包した解決策の発見に役立つので, グループの発展に有益 である場合が多いですね。

選択肢4 誤り。全員が同じ動きをしなくてもいいですよねえ。。

選択肢5 誤り。サブグループは, グループの中にある小さなグループです。このグループは全体対して, よい影響を及ぼすこともあれば, ネガティブな効果を持つこともありえます。

ねくすとー。

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