第27回-社会専門125

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問題125 労働安全衛生管理の体制やメンタルヘルスケアの推進に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 一定規模以上の事業者が定期健康診断を実施した場合は, 遅滞なく, その結果を所轄の保健所に報告しなければならない。
2 事業者は, 時間外, 休日労働が一定時間以上で, 疲労の蓄積が認められる労働者が申し出た場合は, 医師による面接指導を行わなくてはならない。
3 心理的負荷による精神障害は, 業務上災害を補償する労働者災害補償保険の支給対象とはならない。
4 労働安全衛生法に定める衛生委員会の委員構成は, 事業者が任意に決めてよい。
5 メンタルヘルス不調により休業していた労働者の職場復帰については, 個人情報保護のため, 主治医以外の者がかかわってはならない。

労働管理に関する問題は結構出題されていますが, これはちょっと細かい内容が多いので厳しいかも。。

選択肢1 誤り。報告先は所轄の保健所長ではなく, 労働基準監督署です。ちなみに健康診断は, 「業者は, 労働者に対し, 厚生労働省令で定めるところにより, 医師による健康診断を行わなければならない(労働安全衛生法66条) 」と定められています。

選択肢2 正答。労働安全衛生法66条の10, 3項に「心理的な負担の程度が労働者の健康の保持を考慮して厚生労働省令で定める要件に該当するものが医師による面接指導を受けることを希望する旨を申し出たときは, 当該申出をした労働者に対し, 厚生労働省令で定めるところにより, 医師による面接指導を行わなければならない。」とあります。難しいねえ。。

選択肢3 誤り。職場のストレスなど心理的負荷による精神障害に係る労災認定について, 厚生労働省は, 平成23年12月に「心理的負荷による精神障害の認定基準」を策定しています。

選択肢4 誤り。うーんなんとなく誤り!って言いたいけど一応条文を抜粋します。18条の2です。これを読む限りは, 50人以上の事業所には設置が義務づけられているみたいですね。

衛生委員会の委員は, 次の者をもって構成する。ただし, 第一号の者である委員は, 一人とする。
一 総括安全衛生管理者又は総括安全衛生管理者以外の者で当該事業場においてその事業の実施を統括管理するもの若しくはこれに準ずる者のうちから事業者が指名した者
二 衛生管理者のうちから事業者が指名した者
三 産業医のうちから事業者が指名した者
四 当該事業場の労働者で, 衛生に関し経験を有するもののうちから事業者が指名した者

選択肢5 誤り。主治医以外にも産業医や上司などいろんな人が関わっていくことになるでしょう。これもなんとなく日本語がおかしいので削除できたのではないでしょうか。

ふー3年目終わったー。あと一年でこの科目もおしまい!

 

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