第28回-社会専門100

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問題100 危機介入に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 クライエントのパーソナリテイの再構成を目的とする。
2 家族療法の影響を受けて体系化されている。
3 キャプラン (Caplan, G.) は, 危機から回復する要因として対処機制を挙げた。
4 回復をもたらすために時間を掛けてなされる。
5 リンデマン (Lindemann, E.) による悲嘆に関する研究を起源とする。

危機介入はほぼ毎年出題されています。そろそろ覚えてきちゃった。ラポポートが提唱した危機介入モデルは, 危機状態にある対象者(個人, 集団, 組織, 地域など)に対して,その状態からできるだけ早く脱出することを援助する短期的アプローチです。

選択肢1 誤り。パーソナリティの再構成といえば, ホリスの心理社会的アプローチの説明でしょうか。

選択肢2 誤り。これは聞いたことがないですね。教科書的には, キャプランの危機理論をソーシャルワークに応用したものだと思います。

選択肢3 誤り。これはどこが違うのかなあ。回答割れでも話題になっていました。正直どこの解説本を読んでもいまいち納得できませんが, 「回復」という部分がひっかかります。むしろ「危機状態になる前の要因」とかんがえられるじゃないかな。ここは微妙なので試験センターがなにか公表すべきだろうと思います。

選択肢4 誤り。危機介入は短期的アプローチです。

選択肢5 正答。これはそのままです。キャプランよりもリンデマンの方が微妙に早いみたいですね。

これは難しかった。。。ちょっとノーチャンスだったと思います。

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