第28回-精神専門15

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問題15 次のうち, スクールソーシャルワーカーの中核的業務として, 正しいものを1つ選びなさい。
1 問題を抱える児童生徒が置かれた環境への働きかけ
2 臨床心理アセスメント
3 児童・生徒の養護
4 教諭に対する教育指導
5 児童福祉法に基づく児童の一時保護

これは, 簡単な問題ですね!手堅くといておきましょう。
スクールソーシャルワーカーは, 子どもの抱える問題に対処するため, 児童相談所と連携したり, 教員を支援したりする福祉の専門家です。スクールカウンセラーと並んで学校現場での活躍が期待されています。

選択肢1 正答。環境調整はソーシャルワーカーの重要な仕事の一つです。「中核的業務」として位置づけて問題ないと思います。

選択肢2 誤り。臨床心理アセスメントは, スクールカウンセラーの仕事ですね。ソーシャルワーカーは治療的なアプローチからは少し離れていると思います。

選択肢3 誤り。養護をするのは, 読んで時のごとく養護教諭の役割だと思います。ちなみみに養護教諭は, 養護教諭としての教員免許状を大学などの養成機関で取得するのが一般的です。

選択肢4 誤り。教員とスクールソーシャルワーカーは相補的な関係にあるため, 「教育指導」という上下関係にはありません。

選択肢5 誤り。一時保護所は, 緊急の保護が必要な子どもを児童相談所が一時的に保護する施設のことを言います。虐待などに巻き込まれたり, 非行や保護者不在の子どもも対象となります。こういったケースにスクールソーシャルワーカーが関与することは十分にあるとは思いますが, 「中核的業務」とはいえないでしょうね。

さて今日もあと一問!

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