第28回-精神専門22

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問題22 精神保健福祉士の実践に関する次の記述のうち, 適切なものを2つ選びなさい。
1 精神障害者の生活支援場面における選択肢の提示は, 二者択一を目指す。
2 論理的, 客観的な知識に加え, 経験知, 臨床知を統合する努力が求められる。
3 科学的であるためにエビデンスを重視し, 質的調査ではなく量的調査を用いる。
4 精神障害者が自己決定できるよう, ラポール形成を図る。
5 精神障害者の自立支援として, 経済的自立の実現を優先する。

これはなんとなくわかったんじゃないかと思います。わざわざわかりにくい日本語にしたような意地悪な問題ですね。

選択肢1 誤り。二者択一にする必要はありませんよね。クライアントにはさまざまなニーズがあって良いはずです。なんでこんな問題にしたんだろう?

選択肢2 正答。実践の経験等から得た経験知, 直感と経験と類推の積み重ねから成り立つ臨床知を統合していくことが必要です。それこそ正しそうですけど, これってこのままの言葉では, 倫理基準等には書いてないのでなんか釈然としないなあ。

選択肢3 誤り。エビデンスは科学的論拠という意味で捉えていいと思います。感覚ではなく, エビデンス・ベイストな支援がソーシャルワークにも求められています。ただ, 質的調査にもエビデンスはあるのでこれはあやまりだと思います。

選択肢4 正答。これはまあ解説しなくてもいいですよね。

選択肢5 誤り。自立の形は経済的なものを優先するとはかぎりません。個別性に留意しつつ支援をする必要があります。

さて今日はここまでー。なんか今年のこの科目全体的にひっかかる問題が多いなあ。

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