第28回-精神専門69

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問題69 Q市には「障害者総合支援法」に基づく協議会があり, 相談支援に関する専門部会を設置している。その会議で, Q市で生活している精神障害者が週末に集える場を新たに作る必要があるとの意見が出された。そこで, 市内の関係する事業所の利用者を対象とする質問紙調査を実施することになった。 次の記述のうち, 調査の倫理的配慮として, 正しいものを1つ選びなさい。

1 調査の依頼文書に, Q市で生活している精神障害者のニーズを把握し, 社会資源開発に活用するなどの調査目的を記載する。
2 匿名性を確保するため, 調査票に回答者のイニシャルを記入してもらう。
3 関係機関に対し, 調査に関する相談があったときには, 調査協力を拒否した場合に生じる不利益について説明するよう依頼する。
4 調査結果を入力したデータは, 協議会での情報共有を図るため, 誰でも内容を確認できる場所で保管する。
5 調査終了後, 協議会で活用するため個票の二次利用を行う。

社会調査に関する問題です。これも社会福祉士専門科目との境目が曖昧ですねえ。比較的簡単な問題なのでこれは正答しておきたい。

選択肢1 正答。調査目的を記載することは当たり前のことなのでこれは誤りとはしにくいです。それ以外にも, 個人を特定せず匿名で分析を行うことなどを記載する必要がありそうですね。

選択肢2 誤り。イニシャルでは匿名性は担保されません。

選択肢3 誤り。そもそも調査協力を拒否した場合に不利益が生じないようにする必要があります。

選択肢4 誤り。ローデータは鍵のかかる場所に保管し, みだりに持ち出さないのが原則です。またPC上のデータはネットワークから独立した場所に保管する必要があります。

選択肢5  誤り。調査はあくまで調査のためのデータです。それらの個票を二次的に使用することは倫理的に大きな問題が生じます。

次の問題を見ると事例問題だった。。今日は一問だけにして明日3問一気にやります!

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