第25回-社会専門100

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問題100 事例を読んで, C社会福祉士による生活モデルに基づいた対応に関する次の記述のうち, この段階で最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事例〕
Dさん (59歳) は刑務所での生活が長かった。独身で身寄りはない。出所後のDさんの地域生活の支援は, 相談支援事業所のC社会福祉士が担当している。療育手帳の発給を受けた後, Dさんは, 現在, 中学校時代の同級生が経営する会社で, 廃品回収の職に就いている。社長は, Dさんのために, 社長命令で若手社員をサポート役としてづけた。しかし, Dさんは廃品回収の仕事をなかなか覚えることができず, 知らない土地での寮暮らしのため精神的にも不安定になってしまった。DさんとC社会福祉士との信頼関係は構築されており, 定期的な面接のなかではDさんからの不満も聞いている。そして, 最近では, 頑固なDさんとサポート役の若手社員との関係も悪くなってきており, 社長自身も困惑している。
1 相手が年下の社員でも, 敬語を使い低姿勢で接するようDさんに指導する。
2 Dさんが廃品回収業務で自立できるように, 丁寧な技術指導を行う。
3 新人であるDさんのために, 全入寮者による歓迎会開催を社長に提案する。
4 社長にDさんへの協力を再度求め, 関係者による話合いへの同席を依頼する。
5 地元の自治会長にDさんを紹介して, 地域活動への参加を勧める。

事例問題ですね。なんか急に「療育手帳」が出てきたので二度見しました。なんで急にこの情報入れてきたのかな?

選択肢1 誤り。うーん。そうすることである程度うまくいく部分もあるかもしれませんが, 事例を読む限りは仕事をうまく覚えれなかったことがきっかけの様子です。腰を低く振る舞ったところで根本的な解決にならないと思います。

選択肢2 誤り。事例を読む限りは, 仕事がうまくできるようになれば, 解決するかもしれません。ただ, 療育手帳を所持していることなどを考えれば「丁寧に技術指導」だけで自立できると楽観的に考えるのはリスクが高いかもしれません。あここで療育手帳情報が必要だったのか。

選択肢3 誤り。なんじゃそれって感じ!

選択肢4 正答。出ました「話しあい」。これは誤答にはしにくいですね。

選択肢5 誤り。将来的には地域に根ざして生活をしてもらうために必要な支援だと思いますが, 現在のDさんの状況を見る限りは, 今新しい活動を始めるのが適切とは思えません。

今日はここまでー。

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