第25回-社会専門102

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問題102 課題中心アプローチに関する次の記述のうち, 正しいものを2つ選びなさ
い。
1 リード (Reid,W.) とエプスタイン (Epstein,L.) によって開発され, 心理社会的アプローチ, 問題解決アプローチ, 行動変容アプローチなどの影響を受けて発達した。
2 ターゲットとなる問題は, クライエントの気付きの有無にかかわらず, クライエントの努力で解決できる可能性があるという基準によって選択される。
3 様々なアプローチを折衷したものであるので, それらを統合するためにシステム理論をその基礎理論としている。
4 現在の課題の元となる問題の原因を解明することから援助を始め, その原因の除去を援助の目標とする。
5 時間的な構造が重要と考え, 援助に要する期間を早い段階から定めることを重視し援助を進める。

課題中心アプローチは, 発生した問題に対して, 問題そのものに対処していくアプローチですね。ちょっと内容が詳しいのでしんどい問題ですねえ。こちらのページを参考にさせてもらいました。

選択肢1 正答。この選択肢はこのまま暗記しておきましょう。課題中心アプローチは, 心理社会的アプローチや問題解決アプローチ, 行動変容アプローチから影響を受けた折衷アプローチであり, 各アプローチの基盤となる理論を摂取しています。ちなみに, 心理社会的アプローチはホリス, 問題解決アプローチはパールマン, 行動変容アプローチはトーマスなので人名とアプローとのセットでおぼえて起きましょう。

選択肢2 誤り。「クライアントの気付きの有無に関わらず」という部分が異なっていると思います。「クライエントの訴える問題を優先」するのが問題解決アプローチの手法ですね。

選択肢3 誤り。うーんこれはよく知らなかったのですが, いろいろなものを折衷してできたアプローチなので根拠となる理論はないみたいですね。

選択肢4 誤り。問題の原因を探るのではなく, クライエントが今困っていることに着目し,クライエントとともに課題を設定,遂行するアプローチですね。

選択肢5 正答。課題を設定し, 援助を計画的に実行する計画的短期性が課題中心アプローチの特徴です。

このタイプの問題は結構たくさん出るみたいです。しっかり復習しておかないといけませんねー。さて今日もあと一問。

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