第25回-社会専門147

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問題147 保護観察の実施方法である指導監督と補導援護のうち, 指導監督の記述として正しいものを1つ選びなさい。
1 特定の犯罪的傾向を改善するための専門的処遇を実施すること。
2 就業中に事故に遭遇し傷害を負った者が医療及び療養を受けることを助けること。
3 家族との争いの絶えない保護観察対象者の生活環境を改善し, 及び調整すること。
4 社会から逃避しがちな対象者を社会生活に適応させるために必要な生活指導を行うこと。
5 保護観察対象者が適切な宿泊場所を得ること, 及び当該宿泊場所に帰住することを助けること。

さて新しい科目。この科目は結構出る内容が限定されているイメージです。全問正解目指してがんばりましょう。
保護観察は,犯罪をした人又は非行のある少年が,実社会の中でその健全な一員として更生するように,国の責任において指導監督及び補導援護を行うものです。この問題は, 指導監督保護観察の違いについての問題ですね。
指導監督は, 対象者が再び犯罪に陥ることなく, 改善更生をするために必要な事項として定めた遵守事項によって行動規制を行うものです。一方, 補導援護は, 住居や医療, 就業, 生活環境や社会生活への適応力などをめぐる問題について, 助言をしたり, 必要な調整を行うもので, 対象者が将来にわたって自立した生活を過ごすことができるように援助する福祉的な側面を示します。

選択肢1 正答。犯罪的傾向を改善するという意味では, 「対象者が再び犯罪に陥ることなく, 改善更生をする」なので, 指導監督に当てはまります。

選択肢2 誤り。「就業中」ってのは, だれの就業中なのかなあ。。なーんて思ったりもしますが, 「自立した生活を過ごすことができるように援助する」という意味では, 補導援護に当てはまるでしょうね。

選択肢3 誤り。これは「生活環境や社会生活への適応力」の改善なので, 補導援護に当てはまると思います。

選択肢4 誤り。これも「生活環境や社会生活への適応力」の改善なので, 補導援護に当てはまると思います。

選択肢5 誤り。住居についてもこれは「生活環境や社会生活への適応力」の改善なので, 補導援護に当てはまると思います。

さて、今日も4問がんばりましょうー!

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