第26回-社会専門114

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問題114 スーパービジョンに関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 スーパーバイザーは, バーンアウトが懸念されるスーパーバイジ一に対して, 教育的機能を発揮することが求められる。
2 スーパービジョン関係で起こるパラレルプロセスは, スーパーパイジーが過去の特定の人間関係をスーパーバイザーとの関係の中に投影することである。
3 ピアスーパーピジョンとは, スーパーバイザーである上司から複数の同僚や仲間とともにスーパービジョンを受けることである。
4 スーパーバイザーが部下であるスーパーバイジーに対してスーパービジョンを行う場合には, 管理上の責任を負う。
5 ライブスーパービジョンとは, スーパーバイザーと複数のスーパーバイジーでロールプレイを用いて行う討議形式の事例検討である。

スーパービジョンに関する問題です。これは2年連続だし, 精神の方でもよく出題されますねー。

選択肢1 誤り。教育的機能とは, スーパーバイジーの力量に合わせて, 不足する価値・知識・技術を教えたり, 自ら学ぶように方向づける機能です。バーンアウトが懸念されるバイジーに対しては, スーパーバイジーのジレンマ, アイデンティティ・感情のゆらぎなどを傾聴し, 受け止めることでスーパーバイジーを支える支持的機能が有効だと思います。

選択肢2 誤り。バイザーとバイジーの関係はワーカーとクライアントとの関係に良く似ているといわれ, このことを並列関係(パラレルプロセス)といいます。

選択肢3 誤り。複数のスーパーバイザーが一人か複数のスーパーバイジーに対して行う形態のことをユニットスーパービジョンといいます。ピアスーパービジョンは, 同僚や仲間同士でお互いに教えあい支えあう形態で行われます。

選択肢4 正答。スーパービジョンとコンサルテーションの違いがよく出題されますが, 前者は, スーパービジョンを行っている相手に対して一定の責任を持つ一方, 後者は責任を持たないことが挙げられます。選択肢は, 「管理上の」とあるので微妙ですが, 「上司の」と書いてあるのでこれが正答だと思います。

選択肢5 誤り。ライブスーパービジョンは, バイザーとバイジーが同じケースを担当し事例を通じて指導を行う形態のスーパービジョンです。

さて, 今日もあと1問!

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