第26回-社会専門115

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問題115 事例を読んで, 児童養護施設のK家庭支援専門相談員 (社会福祉士) のスーパーバイザーである上司のL主任 (社会福祉士) の対応に関する次の記述のうち, 適切なものを2つ選びなさい。
〔事例〕
M子 (5歳) は, ネグレクトによって児童養護施設に入所措置となった。K家庭支援専門相談員は小学校入学に合わせた家族再統合の計画を立てている。M子は家庭に帰ることを強く望んでおり, 母親 (27歳) も強い引取りの意思をもっていた。しかし, 最近予定していた面会がキャンセルになることが多い。そして先日, K相談員は単身赴任している父親から引取りについての不安を伝えられた。対応に困ったK相談員は, L主任に対してスーパービジョンを求めてきた。

1 K相談員がどのようなことに困難を感じているか話し合う。
2 L主任が両親の意向を確認する役割を担い, 結果をK相談員と共有する。
3 M子家族の状況を再アセスメントするようにK相談員に促す。
4 K相談員に, この程度のことは困難に思う必要はないと指摘する。
5 計画どおりM子家族に家庭引取りを促すよう, K相談員に提案する。

スーパービジョンに関する事例問題, といってもごく普通の問題なのでサービス問題かなあ。

選択肢1 正答。こういうワンパターンな問題だんだん飽々としてきますねえ。

選択肢2 誤り。いよいよピンチの時にはあり得るとは思えますが, この状態で上司がしゃしゃり出てくるのは教育的機能としてあまりよくないと思います。

選択肢3 正答。事例の情報を読む限りは, 支援の当初と状況が変わってきた様子です (特に家族)。改めてアセスメントをすることで, 支援計画を見直す必要がありそうですね。

選択肢4 誤り。対応に困っているK相談員に対して, ドヤ顔でこんな言い方してもねえ。。

選択肢5 誤り。選択肢3と対になる内容ですね。家族再統合はかなり慎重な支援が必要となるので, 当初決めた計画にこだわる必要は一切ありません。

今日はここまでー!

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