問題116 病院に勤めるN医療ソーシャルワーカー (社会福祉士) は, 交通事故で歩行機能障害になったAさん (55歳, 男性) を主治医より紹介され, 数回の面接を行った。入院中のAさんの状態から, 自宅内を自力で移動するためには手すりの設置等の住宅改修が必要であることが分かった。退院計画作成のため, N医療ソーシャルワーカーは, 作業療法士とともにAさんの一時帰宅に同行し, 改修の必要な箇所や他に支援を要することがあるか否かを確認することにした。病院と自宅の行き帰り, そして自宅において, Aさんは障害にまつわる不便さや苦痛, 自宅での生活で予想される困難など様々なことを思いつくままに語ってくれた。
次のうち, N医療ソーシャルワーカーがAさんの自宅を訪問した後に, 退院計画作成のために書く記録の文体として, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 説明体
2 要約体
3 逐語体
4 叙述体
5 圧縮叙述体
おお, 記録についてもに2年連続の出題です。自分コピペでいけるかなー。
選択肢1 誤り。説明体は, 客観的な事実に加えて, 支援者の解釈や考察を記録する方法です。説明体では, 利用者のニーズを生の声で記述することが難しいですね。
選択肢2 正答。要約体は, 読んで字のごとく要点を整理してまとめる。という内容です。クライアントの主観的ニーズ, 支援者の考察も含めて記述することができます。
選択肢3 誤り。逐語体は, 支援者とと利用者のやりとりを加工せず, そのまま記録した文体です。事例検討などにはいいですが, 退院計画に記述するのはそぐわしくありません。
選択肢4 誤り。叙述体は時間軸に添って利用者の変化や支援の具体的内容などを記録していく方法です。看護記録などはこの方法ですね。事例には当てはまらないと思います。
選択肢5 誤り。無理やりとってつけたような選択肢ですね。圧縮叙述体は, 叙述体の記録の中から重要な部分を切り取って記録されるものです。事例検討などでよく使われる手法だと思います。
さて次ー!