第26回-社会専門117

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問題117 個人情報保護に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 個人情報の範囲は, 個人の氏名や生年月日, 住所等の情報であり, 福祉サービス等の利用者の心身の状況やその置かれている環境等の記録は対象とはならない。
2 「個人情報保護法」は, 個人情報の有用性に配慮しつつ, 個人情報取扱事業者の権利利益を保護することを目的として制定されたものである。
3 「福祉分野におけるガイドライン」では, 利用者の死後も情報の漏えい等の防止を図ることが期待されている。
4 「個人情報保護法」では, たとえ本人の生命の保護に必要がある場合であっても, 本人の同意を得ることが困難であるときは, 個人情報を開示してはならないと定めている。
5 「福祉分野におけるガイドライン」によれば, 福祉関係事業者が講ずべき個人データの安全管理の措置の対象は, ボランティアを除く従業者である。
(注)
1 「個人情報保護法」とは, 「個人情報の保護に関する法律」のことである。
2 「福祉分野におけるガイドライン」とは, 「福祉分野における個人情報保護に関するガイドライン」 (平成25年3月厚生労働省) のことである。

個人情報保護に関する問題です。よく出題される内容なので比較的カンタンに感じたかもしれませんねー。

選択肢1 誤り。これはガイドラインを読まなくてもわかったと思います。「福祉サービス等の利用者の心身の状況やその置かれている環境等の記録」はどこからどう見ても個人情報ですよねえ。

選択肢2 誤り。「個人情報取扱事業者の権利利益を保護」は明らかに誤りですね。

選択肢3 正答。死後も個人情報は守られるべきです。

選択肢4 誤り。これはよく出る問題ですね。「本人の生命の保護に必要がある場合」には, 本人の同意を得ることなく個人情報を第三者に提供することがありえます。

選択肢5 誤り。従業者のみっていうのがおかしいですよね。利用者, 利用者の家族, ボランティア等も個人情報保護の対象になると思います。

さて今日もあと1問!

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