第26回-社会専門118

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問題118 ソーシャルワーク実践におけるIT (情報通信技術) の活用に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 IT技術の進歩に派生する問題は, デジタル・デバイドから個人情報保護へと変化した。
2 「社会福祉士の行動規範」 (日本社会福祉士会) では, 利用者情報の電子媒体等の管理について, 厳重な管理体制と最新のセキュリティへの配慮が定められている。
3 福祉関係法令にはIT技術の活用に関する定めがなく, 特に障害者福祉領域での今後の法整備上の課題となっている。
4 虐待ケース対応では, IT機器による音声, 画像データの活用は, 情報流出の危険性を考慮して行ってはならないとされている。
5 福祉関係の情報が容易に入手できるようになったので, 情報リテラシーの向上は求められなくなってきている。

さて, 26回この科目最後の問題です。第26回はアプローチシリーズの問題が少なくて比較的簡単だったように思います。

選択肢1 誤り。デジタルデバイトとは, コンピュータやインターネットなどの情報通信技術を利用したり使いこなしたりできる人と, そうでない人の間に生じる, 貧富や機会の格差のことを言います。いわゆる「情報強者」と「情報弱者」のことですね。なんだか意味わからない内容で, イマイチどう変化したのかよくわからないですが, デジタルデバイトの問題は今でも継続していると思います。

選択肢2 正答。電子媒体ってのは, まあUSBメモリとかそういうのを指していると思えばいいと思います。近年はクラウドなどの保存する場合も多そうですが, これらの媒体に関しても個人情報保護の徹底が求められています。

選択肢3 誤り。障害者基本法第22条には, 情報の利用におけるバリアフリー化について述べられています。今後課題すべき点は多いですが, 「定めがなく」は誤りですね。

選択肢4 誤り。証拠を残すという意味では使ってもよいと思います。もちろん, 個人情報保護については万全の体制を整える必要があります。

選択肢5 誤り。簡単にさまざな情報が手に入るからこそ, メディアリテラシーが大事になります。適切な情報と不適切な情報を処理していく必要があるからですね。

今日はここまでー。明日からは3年目に入ります。この科目長い。。

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