第27回-社会専門91

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問題91 2007年 (平成19年) の社会福祉士及び介護福祉士法の改正における社会福祉士の役割などに関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 業務を行うに当たり地域格差が生じないよう配慮し, 公平かつ公正な福祉サービスの提供に努めなければならないことが明記された。
2 社会福祉及び介護を取り巻く環境の変化による業務内容の変化に適応するため, 知識及び技能の向上に努めなければならないことが明記された。
3 判断能力の低下した個人であってもその尊厳が保持され, 自立した日常生活を営むことができるよう後見人登録の規定が明記された。
4 地域における総合的かつ包括的な援助を行うために, 福祉サービスを提供する事業者やボランティアへの助言, 指導が社会福祉士の定義に明記された。
5 認定社会福祉士の規定が設けられ, 高度な福祉ニーズに的確に応えることのできるより専門性の高い人材を確保することが明記された。

さて, この科目3年目。やっと半分終了です。例年社会福祉士に関する問題が出題されていますので, この問題はしっかり解いておきたいですねー。

選択肢1 誤り。47条に「社会福祉士は, その業務を行うに当たつては, その担当する者に, 福祉サービス及びこれに関連する保健医療サービスその他のサービスが総合的かつ適切に提供されるよう, 地域に即した創意と工夫を行いつつ, 福祉サービス関係者等との連携を保たなければならない」として連携の義務が追加されました。紛らわしいですが, 条文に書いてある文言が違います。「地域格差が生じないように」とか「公平かつ公正な」は書いていませんね。

選択肢2 正答。資質向上の責務が定められています。これは今後も出題されそうなので条文を暗記しておきましょう。
「第四十七条の二 社会福祉士又は介護福祉士は, 社会福祉及び介護を取り巻く環境の変化による業務の内容の変化に適応するため, 相談援助又は介護等に関する知識及び技能の向上に努めなければならない」

選択肢3 誤り。これは聞いたこともないですねえ。民法の規定ではないでしょうか。。

選択肢4 誤り。「福祉サービスを提供する事業者」との連携, 調整, その他の援助については記載されていますが, ボランティアも含め「助言, 指導」という関係性ではないでしょうね。

選択肢5 誤り。認定社会福祉士制度は, 公的にはまだ設けられていません。現在, 日本社会福祉士会が認める民間認定の仕組みとして採用されています。

さて今日も3問がんばろうー。

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