第27回-社会専門92

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問題92 国際ソーシャルワーカー連盟 (IFSW) による「貧困撲滅とソーシャルワーカーの役割に関する国際方針文書」 (2010年) におけるこの連盟の「政策声明」の内容に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 個人と国家にとって社会的安寧が最も基礎的な権利であることを認識し, 国内外の社会経済的政策の立案に積極的に関与する。
2 貧しい人々が経済および社会開発を自ら組織化し, 促進する義務を果たさなければならないことを再確認する。
3 高齢者が最も貧困の危機に直面しており, しばしば「極度の貧困」に耐えていることを認識する。
4 衣食住に対する基本的ニーズが充足されなければ, 政治的そして市民としての権利はほとんど意味をなさないと断言する。
5 他機関と連携し, アドボカシーとケースマネジメントの技能を駆使して「極度の貧困」を軽減するソーシャルワーク活動を開始し, また支援するよう努める。

ソーシャルークに関する国際的な文書等に関する問題も毎年出題されています。でもまあ重箱の隅をつつくような問題も多いし, こんなん全部覚えれるわけないよなあ。日本語を読んでなんとか収去法でって感じでしょうか。こちらが原本です。

選択肢1 誤り。検索かけてみても出てこないかったし, 日本語よんでなんとなく誤りですなあ。イマイチ主語がないのでわかりにくい。まあソーシャルワークの団体が国際経済的政策に積極的に関与はしそうにないですねえ。

選択肢2 誤り。「貧しい人々が経済および社会開発を自ら組織化し, 促進する」をサポートするのはコミュニティワークの重要な視点です。ただ「義務を果たさなければならない」となると住民にとってもしんどそう。。

選択肢3 誤り。世界的に見ると, 高齢者のみにが貧困の危機に直面化しているわけではないことはなんとなく分かりそうです。

選択肢4 正答。うーん。これが正答みたいですけど, 衣食住という言葉は原文にはなかった。検索してみると「食物と避難所という基本的ニーズ」と書いてあります。あれ?「衣」は??

選択肢5 誤り。なにも考えずに読んだらこれを選ぶと思います。一応極度の貧困ではなく, 「すべてのレベルの貧困」だそうです。

こんなマニアな問題だれが作ったの?そしてだれがOK出したんだろう。。。疲れ果てました。

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