問題108 事例を読んで, E児童福祉司 (社会福祉士) による個別性を重視した対応として, 最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事例〕
F子 (10歳) は 児童相談所で一時保護を受け, 三日後に児童養護施設への入所を控えている。E児童福祉司が, 本人の準備状況を確認するために面接をしたところ, 「転校はしたくない。だから施設には行きたくない」と言われた。
1 「転校は初めてだったね。今の気持ちを詳しく聞かせてくれるかな」と率直な気持ちを尋ねる。
2 「この前の話し合いでF子ちゃんも一緒に決めたことだよね」と施設入所に関する本人の同意を再確認する。
3 「学校での悩みごとも今度行く施設ではちゃんと相談にのってくれるよ」と施設の支援体制を伝える。
4 「施設に行く前に転校を気にする子は多いけど, 行ってみると慣れるものだよ」と心配を和らげる。
5 「転校は私も経験したけど 新しい友達もきっとできるから心配するほどじゃないよ」と前向きなとらえ方を示す。
うーんただの事例問題かな・・・・
選択肢1 正答。F子の不安をまずは聞き出すことから始めるという意味ではこれは誤りにはしにくいですね。
選択肢2 誤り。事実を確認するという意味ではあやまりではありませんが, この文章では「同意したから意見を変えてはいけない」というように聞こえます。本人の同意はいつでも覆すことができますね。
選択肢3 誤り。うーむ。まあこういうこともいいそうですよね。ただ, そもそも今の学校で相談に乗ってくれていないわけでもないでしょうし, 入所有りきで話が進んでいくのはどうかと思います。
選択肢4 誤り。これは個別化の原則に反しますね。他の子どもが大丈夫だからといってF子も同じとは限りません。
選択肢5 誤り。社会福祉士自身の転校の状況とはわけが違うでしょう。個別化の原則に違反していると思います。
今日もあと一問がんばろー。