第27回-社会専門113

Pocket

問題113 自助グループに関する次の記述のうち, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 自助グループの特質は 同様の生活課題をもつ人が集まり相互に助け合うところにあり, 行政への要求運動に発展することはない。
2 自助グループは, 専門職や専門機関の援助を継続的に受けることで成り立ち, 同じ問題を抱えた人が, グループの力を使って問題解決を図るものである。
3 自助グループの活動は, グループワーカーとメンバーの関係, プログラム活動及び社会資源の三要素を使って展開される。
4 自助グループは, メンバー間の対等な相互支援関係があることでメンバーの自己肯定感を高めるなどの機能がある。
5 自助グループでは ヘルパー, セラピー原則が起こらないように注意する必要がある。

自助グループに関する問題です。これは比較的難易度が低かったと思います。

選択肢1 誤り。自助グループは, 同じ立場にあるもの同士が支え合えいますが, その活動は, 相互のわかち合いだけではなく行政機関に対するソーシャルアクションにも結びついていきます。子育てをしている母親の会が行政に働きかけて公園を作ったりなどがその例ですね。

選択肢2  誤り。セルフヘルプグループの主役はあくまで本人たちです。設立の段階では, 専門家が集中的にサポートをすることはありますが, あくまで専門家は側面的な支援であり, もちろん専門家が介在しないセルフヘルプグループもたくさん存在します。

選択肢3 誤り。選択肢2の説明にあるように, 必ずしもグループワーカー(専門職) がいる必要性はありません。

選択肢4 正答。メンバー同士の関わりの中で互いのエンパワメントが高まっていくと考えられます。

選択肢5 誤り。これはヘルパーセラピー原則は, リースマンが 提唱した原則で, 援助する人が援助される人よりもっと多く のものを得るという意味です。これは自助グループの中でも重要なものなので明らかに誤りですね。

さあ今日もあと2問!

カテゴリー: 第27回社会専門科目, 相談援助の理論と方法 パーマリンク