第27回-社会専門131

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問題131 介護保険から給付されるサービスに関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 複合型サービスとは, 居宅要介護者に対して訪問介護と通所介護や短期入所生活介護など3種類以上組み合わせて提供されるサービスをいう。
2 短期入所生活介護とは, 居宅要介護者を介護老人保健施設又は介護療養型医療施設に短期間入所させて, 医学的管理下で行う介護をいう。
3 特定施設入居者生活介護では, 認知症要介護者に対して共同生活を営むことのできる住居において入浴, 排池, 食事等の介護, その他の日常生活上の世話を行う。
4 居宅療養管理指導とは, 居宅要介護者に対して心身機能の回復及び日常生活上の自立を図るために居宅において診療に基づき実施される理学療法や作業療法をいう。
5 介護老人福祉施設は, 老人福祉法に規定する特別養護老人ホーム (定員30名以上) のうち都道府県知事の指定を受けたものであって, 入所する要介護者に対し日常生活上の世話などを行う。

ちょっとニッチな問題ですねえ。結構細かくて難しかったかもしれません。

選択肢1 誤り。複合型サービスは, 訪問介護, 訪問入浴介護, 訪問看護, 訪問リハビリテーション, 居宅療養管理指導, 通所介護, 通所リハビリテーション, 短期入所生活介護, 短期入所療養介護, 定期巡回・随時対応型訪問介護看護, 夜間対応型訪問介護, 認知症対応型通所介護, 小規模多機能型居宅介護の中から2種類以上組み合わせて提供することが, 特に効果的かつ効率的と考えられるサービスの総称です。平成27年度介護報酬改定において「看護小規模多機能型居宅介護」と名称を変更されています。

選択肢2 誤り。ショートステイを希望する場合には, 一般的には, 特別養護老人ホームで短期入所生活介護のサービスをを受けることになりますが, 医学的管理が必要となる場合, 短期入所「療養」介護を行います。

選択肢3 誤り。選択肢は認知症グループホームの説明だと思います。特定施設入居者生活介護とは介護付き有料老人ホームなどで暮らす, 介護認定を受けた人が利用出来るサービスで介護保険の指定を受けた介護付有料老人ホーム, 養護老人ホーム, 軽費老人ホーム, サービス付き高齢者向け住宅などが, 入居している利用者に対して入浴・排せつ・食事等の介護, その他必要な日常生活上の支援を行います。

選択肢4 誤り。選択肢は訪問リハビリテーションの説明ですね。居宅療養管理指導は, 医師や看護師などの専門家が定期的に自宅を訪問し, 医療器具の管理や病状の管理などの往診するサービスです。

選択肢5 正答。介護老人福祉施設は, 常に介護が必要で自宅での生活が難しい方のための施設で, 入浴・排せつ・食事などの介護, 機能訓練, 健康管理, 療養上の世話などが受けられます。ここからちょっとわかりにくいのですが, 介護老人福祉施設は, 老人福祉法においては, 特別養護老人ホームと呼ばれているため, 一般にはこちらで覚えている人が多いと思います。定員29人以下の小規模で運営される地域密着型介護老人福祉施設は, 少人数の入所者に対して介護老人福祉施設と同様のサービスを提供します。

今日はここまでー!

カテゴリー: 第27回社会専門科目, 高齢者に対する支援と介護保険制度 パーマリンク