第26回–共通科目2

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問題2  人体の部位と病変に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 変形性関節症が頻発する部位は, 肘関節である。
2 手をついて転倒して起きる骨折は上腕骨に多い。
3 側臥位では仙骨部に褥瘡ができる。
4 対麻痺とは, 左右両側の下肢の麻痺である。
5 脳死とは, 脳幹以外の脳機能の不可逆的な停止をいう。

こういう問題は苦手です。。。漢字がいっぱい。。ただ, これらのことは医療機関で働くワーカーにとっては常識だと思うのでしっかり学習しておきましょう。

選択肢1 誤り。変形性関節症は, 関節の痛みや腫れを生じ, それが続くことで関節が変形してしまった状態です。部位はが最も多く, 典型的な症状は, 長距離を歩行したときの痛みから始まり, 正座ができなくなり, 立ち上がりやしゃがみ込み, 階段昇降がつらくなり, 次いで歩行もしづらくなってくるといったものです。

選択肢2 誤り。自分で手をついて見ればわかると思いますが, 転倒時に手をつくと手首の骨が折れやすいと思います。転倒にもいろいろと種類があるので, こちらのページを参考にするとわかりやすいと思います。

選択肢3 誤り。 こちらのページを参考にしました。仙骨部は, お尻の中央の尾根が突き出た部分なので, 仰臥位において褥瘡の好発部位になります。仰臥位では, 他にもかかとや後頭部肩甲骨などがハイリスクな場所になります。側臥位では, 骨盤上部にある腸骨が好発部位になりますね。

選択肢4 正答。対麻痺とは, 左右両方の下肢の麻痺を示し, 両麻痺とも呼ばれます。脊髄の損傷で起こりやすいのが特徴ですね。ちなみに全身の片側が麻痺することを片麻痺と言います。

選択肢5 誤り。脳死の定義は国によって異なりますが, 「脳幹を含めた全ての機能の不可逆的な状態」が適切です。

今日はここまでー。

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