第28回-社会専門99

Pocket

問題99 システム理論に基づく相談援助の対象に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 クライエント・システムの単位は, 小集団に限られる。
2 人と環境との全体的視座から把握される。
3 家族への対応は, 援助の全過程で, 問題の原因となる構成員に焦点化される。
4 実践者の志向するケースワークなどの特定の方法によって把握きれる。
5 相談援助の対象としての個人は, システム概念から除外される。

ううシステム理論かああ。結構毎年のように出るんだけど難解ですよねえ。一応自分では理解したつもりだけど, うまく解説できない。。というかは自分でも理解できてないのかもしれないなあ。。

選択肢1 誤り。クライエント・システムは, クライエントを取り巻く家族やグループ, 組織などをひとつのシステムとして全体で捉え, 対応していくための概念のことです。これは, 小集団だけではなく, クライント個人も含めた概念です。わかりにくいですが。。

選択肢2 正答。クライエントを取り巻く周囲の環境を含んだものがクライエントシステムと言えます。

選択肢3 誤り。これは家族療法と同じ考え方です。問題の原因となる構成員の行動は, 家族システム全体のひずみがそこから出てきたというように考えます。そういう意味では, 「 問題の原因となる構成員に焦点化」してもシステム全体のひずみはなくなりませんね。

選択肢4 誤り。これ選択肢の意味はちょっと意味がわからない。なんとなくとしか言いようがないなあ。。

選択肢5 誤り。人と環境との交互作用がシステム理論とすれば, 個人をその中から除外するとシステムアプローチの意味がないですね。

さああと一問ーー!

 

カテゴリー: 第28回社会専門科目, 相談援助の理論と方法 パーマリンク