第25回-社会専門87

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問題87 社会調査におけるデータ収集方法に関する次の記述のうち, 適切なものを2つ選びなさい。
1 郵送調査法においては, 未回収の対象者に対して何度か督促を行うことを想定してあらかじめ督促状を準備する。
2 個別面接調査法は, 個々の対象者に調査員が直接面接して行う自計式の調査である。
3 RDD (Random Digit Dialing) 法を用いた電話調査では, 対象とする調査地域の電話帳を用いる。
4 集合調査法は, 一種の集団効果が作用してバイアスが生じることがある。
5 留置調査法では, 対象者を個別訪問するため, 対象者本人の回答であることを確認できるというメリットがある。

この問題は, 自信がないので, いろいろな出版社の解説を見ながらしています。ちょっと納得しにくいなあ。

選択肢1 正答。らしいです。もちろん, 回収がうまくいかないことを想定して郵送調査を行うことは大事ですが, 正直, 「あらかじめ督促状を準備する」のが正しいとは思いません。一応, 試験センター的にはこれが正答みたいです。

選択肢2 誤り。自計式は, 自分で記入する方法なので, 個別面接をする必要はありません。そういう意味では, 他計式を自計式に変えれば正答になりそうです。

選択肢3 誤り。RDD法は, 市外局番, 市内局番の組み合わせによって電話で調査をする方法です。近年は, 電話帳に載せている家庭は少ないことを考えるとなんとなくわかったかもしれません。

選択肢4 正答。集合調査法は, 非調査者に集まってもらい, 同時に調査をする方法なのでその中で集団効果が生じる可能性は十分に考えられます。まあ効率的なので, よく使用される方法ですけどなあ。

選択肢5 誤り。留置調査法は, 簡単に言うと, 「調査票置いていきますねー。また来週取りに来ますね」という感じです。この方法では, 「対象者本人の回答であることを確認」することは難しそうです。

さて今日はここまでー。

 

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