第25回-共通科目51 (改訂版)

Pocket

我が国における社会保障の給付と負担に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 国民負担率は, 国民所得に対する社会保障負担の割合で示される。
2 2012 (平成24) 年度における我が国の社会保障給付費 (予算) の規模は, 国の一般会計当初予算の規模を上回っている。
3 2009 (平成21) 年度の社会保障給付費を「年金」「医療」「福祉その他」に分類した場合, 最も多いのは「医療」である。
4 2001 (平成13) 年度から2011 (平成23) 年度までの期間において, 我が国では, 租税負担率は増加したが, 社会保障負担率は減少した。
5 日本, フランス, スウェーデン, ドイツ, イギリス, アメリカの中で, 2009 (平成21) 年度の国民負担率が2番目に高いのは日本である。

いろんなタイプの問題が複合的に出ている問題ですねー。順番に見て行きましょう。考えれば選択肢を減らす事ができますね。なんとか解けた人が多いのではないでしょうか。

選択肢1 誤り。国民負担率は, 租税負担率 (国税と地方税とを合わせた租税負担の国民所得に対する比率 )と, 社会保障負担率 (年金や医療保険などの社会保障負担の国民所得に対する比率)との合計になります。

選択肢2 正しい。この問題はまず, 一般会計当初予算ってのがなんなのかが分からないと解けません。国の予算は, まず概算でこれくらいかかるかなー?みたないな感じで予算化されます。しかし実際には予算よりも多くかかってしまったりするのものです。例えば, 医療費の補助を1億円するってことにしていて, 予想以上に利用者が多くなったからってラーメン屋みたいに「麺売り切れ」って店じまいするわけにもいきませんよね。こういう場合は補正予算を組むわけです。当初予算よりも多くかかってしまう事は国の財政上はよくありません。平成24年度の社会保障給付費は, 当初予算よりも10兆円ほど超過しています。

選択肢3 誤り。これは結構常識的な数字です。年金:医療:福祉の比率は5:3:2くらいで覚えておくといいと思います。

選択肢4 誤り。これも比較的簡単でした。労働人口の減少に伴って税収は減少します。また高齢化の影響で社会保障給付費は増加しています。

選択肢5 誤り。このページに答えが書いてありますねー。結構意外な結果でした。これを機会に覚えておきましょう。正答は, フランス→スウェーデン→ドイツ→イギリス→日本→アメリカです。

今日はここまでー。社会保障はかなり難しいので過去問で勉強する時にはやはり解答までしっかりと覚えておく必要がありますねー。

今日はここまでー。

※一部ミスがあったので修正していますー(見つけていただいてありがとうございます)。結構ミスの多いに人間なので見つけた人は是非コメントくださいねー!!

 


カテゴリー: 第25回共通科目, 社会保障 パーマリンク

コメントを残す