第25回-共通科目65

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生活保護法第38条における保護施設について, 次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 保護施設には, 救護施設, 更生施設, 医療保護施設, 授産施設, 宿所提供施設, 養老施設の6種類がある。
2 救護施設は, 自立支援の観点から, 保護施設退所者を対象に, 通所による生活指導・生活訓練等と居宅等への訪問による生活指導等の事業も行うものとされている。
3 更生施設は, 就業能力の限られている要保護者の就労又は技能の修得のために必要な機会及び便宜を与えて, その自立を助長することを目的とする施設である。
4 保護施設のうち, 2010 (平成22) 年度現在で設置数が最も多いのは宿所提供施設である。
5 保護施設を設置できるのは, 都道府県, 市町村, 社会福祉法人及び特定非営利活動法人に限定されている。

生活保護の保護施設に関する問題ですね。暗記力が問われる問題です。

選択肢1 誤り。保護施設については5種類です。選択肢の中の養老施設は, 老人福祉法を根拠法とする養護老人ホームに変わっています。

こちらを参考にしてください。以下抜粋です。それぞれの施設の特徴を覚えておく必要がありますね。

1) 救護施設は, 身体上又は精神上著しい障害があるために日常生活を営むことが困難な要保護者を入所させて, 生活扶助を行うことを目的とする施設です。
2) 更生施設は, 身体上又は精神上の理由により養護及び生活指導を必要とする要保護者を入所させて, 生活扶助を行うことを目的とする施設です。
3) 医療保護施設は, 医療を必要とする要保護者に対して, 医療の給付を行うことを目的とする施設です。
4) 授産施設は, 身体上若しくは精神上の理由又は世帯の事情により就業能力の限られている要保護者に対して, 就労又は技能の修得のために必要な機会及び便宜を与えて, その自立を助長することを目的とする施設です。
5) 宿所提供施設は住居のない要保護者の世帯に対して, 住居扶助を行うことを目的とする施設です。

選択肢2 これが正解です。選択肢1の解説にもあるように救護施設は, 基本的には入所者を対象とした施設ですが, 保護施設通所事業も行うこととされています。

選択肢3 誤り。選択肢1の解説を参考にしてください。これは授産施設の説明ですねー。

選択肢4 誤り。最初のリンク先のスクリーンショットです。

最も多いのは救護施設ですね。これは覚えておいたほうがいいですね。

選択肢5 誤り。これはなんとか削除できた選択肢ではないでしょうか。生活保護法によると, 保護施設を設置できるのは, 自治体や社会福祉法人, 日本赤十字社に限られています。保護施設は入所系です。社会福祉法でも入所施設は第一種社会福祉事業であり, NPO法人では設置できないことを知っていればヒントになったかもしれません。

ここら辺の問題は覚えておけば解ける問題なので, これを機会にしっかりと覚えておく必要がありますね!

今日はここまで。


カテゴリー: 第25回共通科目, 低所得者に対する支援と生活保護制度 パーマリンク