第25回-精神専門19

Pocket

「WHO (世界保健機関) の報告」による認知症の国際動向に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。

1 認知症は, 通常の老化の一部と考える必要がある。

2 世界の認知症患者人口は, 2010年時点で300万にと推計されている。

3 認知症対策は, 先進諸国特有の課題である。

4 世界の認知症関連コストは, 2010時点で年604億米ドルである。

5 先進諸国における認知症関連コストでは, インフォーマルケアのコストが医療コストを大きく上回っている。

これはどうしようもなく難しいです。テキストには載っているのかなあ。。

一応原文はこちら

もちろん僕も読めません。。日本語で分かりやすいサイトはこちらです。

日本生活習慣病予防協会のサイト

選択肢1は, 意外と悩む選択肢です。だれにでも起こりうるというのを極端に考えると正しいと言えなくはないですが, 認知症の定義とは異なりますね。認知症は, 脳の病気が原因なので普通の物忘れとは異なります。原因となる主な疾患はアルツハイマー病, 脳血管性認知症, レビー小体型認知症などでアルツハイマーが最も多いです。

選択肢2 この数字は正直全く分からなかったんだけど, 罹患率を考えると300万人という数字は少なすぎますね。原文からも「世界の認知症有病数は現在, およそ3,560万人に上る。2030年までに2倍の6,570万人, 2050年までに3倍の1億1,540万に増えると予測されている。」覚えておく必要がありますね。

選択肢3 これは比較的分かりやすかったと思います。認知症は世界中で増加しており, むしろ低・中所得国が半分を占めます。

選択肢4  これも一桁違います。ただこの選択肢を覚えてる人なんで多分いないでしょう。こういう記号的な問題はどうかなあと思いますね。

選択肢5  これが正答らしい。。。一応原文には, それらしいことが書いてあるけどちょっと理解しきれないですねえ。認知症に関する社会保障システムが機能していないので, 結果的にインフォーマルサービスに頼らざるを得ないという考え方でいいのかなあ。。

ちょっと自信ないのでこの問題についてはもう少し勉強してまた今度追記します。

 


カテゴリー: 第25回精神専門科目, 精神保健の課題と支援 パーマリンク

コメントを残す