第25回-精神専門18

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法と関連する事項に関する次の組み合わせのうち, 正しいものを1つ選びなさい。

1 地域保健法––––精神病床の基準病床数

2 生活保護法––––自立支援プログラム

3 学校保健安全法––––要保護児童対策地域協議会

4 健康増進法––––災害時における医療

5 がん対策基本法––––地域保健対策の推進に関する基本的な指針

これは, 一目見た瞬間にずばりと解ける問題ですねー。超サービス問題。でも選択肢2以外はあまり目にしな内容なのでドキドキした人も多そうですね。

選択肢2 の生活保護法と自立支援プログラムはセット覚えておかないいけませんね。
自立支援プログラムとは, H17年からはじまったもので, 生活保護の実施機関が, 被保護世帯全体の状況を把握した上で, 自立支援の具体的内容や実施手順等を内容とする世帯類型ごとの「個別支援プログラム」を定め, これに基づいて個々の被保護者に必要な支援を組織的に実施するものです。低所得者の支援に関しては共通科目でもやってるハズなのでこれは必須知識です。

その他の選択肢についてはあまり馴染みがないものもありますが, せっかくなので一度覚えておきましょう。

選択肢1  まず基準病床数について理解しなければいけません。これは全国に一定水準以上の医療を確保するために医療法医療計画に記載されています。例えば, 人口に比べて病床があまりに多いとか, そういう所では新たな病院の開設などを許可しないことができます。んで, その基準は全国統一の算定式で決めようというものです。

病床のタイプによっていろいろ決め方があるみたいなのですが, ちょっとそこまで解説する元気はないので, よかったらこちらの厚生労働省のページをみてください。

選択肢3 要保護児童対策地域協議会とは, 平成16年の児童福祉法の改正により, 虐待を受けた児童などに対する市町村の体制強化を固めるため, 関係機関が連携を図り児童虐待等への対応を行う協議会です。全国のほとんどの市町村に設置されています。

選択肢4 健康増進法は, ここで説明したので誤答であることが分かりますね。

災害時における医療については, 医療法の医療計画の中に規定されています。具体的には医療チームの派遣や, 都道府県に1つ設置される機関災害医療センターや, 地域災害医療センターなどについても覚えておく必要がありますね。

選択肢5  地域保健対策の推進に関する基本的な指針は地域保健法に規定されています。がん対策基本法では, 国が5年ごとに, 「がん対策推進基本計画」を策定し, それに基づいて「都道府県がん対策推進計画」を作成することとなっています。例えば, 癌検診の受診率を50%とすること, 一定地域ごとに癌対策の拠点病院を整備することなどが盛り込まれています。

僕もそろそろいいお年なので, がん検診行ってみようと思っています。

では今日はここまで。

 


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