第26回-精神専門7

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問題7 初診時の精神科面接に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 まず病歴, それから主訴を聴取する。
2 原則として, 家族, 患者の順で面接を行う。
3 患者にわからないように面接を録音しておく。
4 症状を専門用語で要約するよりも, 具体的内容を記述する。
5 開かれた質問を用いず, 閉じられた質問で面接する。

これはサービス問題です!絶対に解いておきたい所です。こういう問題は自分が病院に行った時にしてもらいたい事を想像すれば解けますね。

選択肢1 誤り。まず主訴を聞くのが大原則ですね。主訴を聞いたあとでその主訴に関連した病歴を尋ねるのが一般的 だと思います。

選択肢2 誤り。本人の了解を得て家族と面接したり, 同席したりといったことはあり得ますが, 治療の主役はあくまでクライアントです。そのため, まずはクライアントから面接を行います。

選択肢3 誤り。ケーススタディやスーパービジョンのために面接を録音することはあり得ますが, 患者に分からないようにというのは論外ですね。

選択肢4 正しい。これは自分が病院に行ってもしてもらいたいことですね。

選択肢5 誤り。開かれた質問のことをオープンクエスチョン, 閉じられた質問のことはクローズトクエスチョンと呼ばれます。前者は「今日はなにかあったのですか?」というようなクライアントのペースで話しやすい様な質問で, 後者は「あなたは男性ですか?」というように「はい」か「いいえ」で解答できるような質問です。クライアントが自由に話しやすい様に, 質問はできるだけオープンクエスチョンで行うことが大事ですね。

今日はここまでー。

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