第26回-精神専門8

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問題8 検査の種類と検査名に関する次の組み合わせのうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 知能検査—CMI
2 性格(パーソナリティ)検査—SCT
3 作業能力検査—MMPI
4 気分の検査—WAIS
5 認知症のスクリーニング検査—TAT

検査法に関する問題です。これもよく出題されているので, 解けた人が多いのではないでしょうか。検査法についてはその検査法 (質問紙法, 作業検査法, 投影法など) とその種別 (性格検査, 知能検査など)を覚えておけばほとんどの問題を解く事ができるので, 改めてチェックしておきましょう。

選択肢1 誤り。CMI (コーネル・メディカル・インデックス) は, ブロードマンらによって開発された質問紙法の性格検査です。

選択肢2 正しい。SCT (文章完成法テスト) は不完全な文章に自由に補わせて全文を作らせることによって性格の全般を把握しようとする投影法の性格検査です。

選択肢3 誤り。MMPIは, CMIと同様に質問紙法の性格検査です。550項目の質問項目から構成されており, 性格検査の中で最も利用度が高く研究文献数も最も多いのが特徴ですね。ちなみに, 作業検査法としては内田クレペリン精神作業検査が最も有名です。

選択肢4 誤り。WAISは質問紙法を用いた知能検査です。その他の知能検査としては, 日本では田中ビネーなどがよく使われています。気分の検査にはPOMSSTAIなどが有名ですね。

選択肢5 誤り。認知症のスクリーニングテストとしては, 長谷川式管理知能評スケール (HDSーR)が有名ですね。TATは絵画統覚検査と言われ, 絵を読み解く作業の中にその人の心理を探ろうとする投影法の検査になります。

心理検査に関して, 試験に挑む上でバランスのいい情報量はこちらのページだと思います。ここが理解できていれば大概の問題は解けると思いますね。

では今日はここまでー。まだまだ先は長いなあ。

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